日本の大手時計メーカーは、非常に高い時計製造技術を有しており、機械式からクォーツ式、さらにはジャンルや価格帯まで、実に様々な腕時計を手がけている。そのなかでターゲットを明確に区別する目的もあって複数のブランドを展開しているのだ。
そこで改めて国産腕時計ブランドにはどういったものがあるのか、それぞれの特徴とともに代表モデルを紹介。今回はクォーツ時計にクローズアップする。
CITIZEN Eco-Drive One シチズン エコ・ドライブ ワン
世界最薄レベルの高性能クォーツを搭載
1976年に世界初のアナログ式光発電時計を発売したシチズンは、長年培った光発電技術の成果のひとつとして、40周年の節目となる2016年に自社のもつ記録を塗り替える世界最薄(2.98mm/設計値)の光発電腕時計を発表した。これが今日の“シチズン エコ・ドライブ ワン”ブランド最初のモデルである。搭載するムーヴメント、キャリバー8826の厚さはわずか1mm。これも光発電ムーヴメントとしては世界最薄で、改めてその技術力の高さを示した。 現在では2針仕様に加え、3針スモールセコンド仕様、そしてデザインのバリエーションを拡充しつつ、究極の装着感を提供するモデルを展開している。
AR5060-58E
ケース上部の存在感ある四つのネジが特徴的なスポーティデザインのエコ・ドライブ ワン。搭載しているのは、厚さ1mmのCal.8826だが、普段使いを想定して防水性を5気圧まで高めているため、ケースはやや厚みが増している。と言っても、厚みは3.88mmしかなく、快適な装着感は健在だ。
【問い合わせ先】
シチズンお客様時計相談室
TEL.0120-78-4807
GRAND SEIKO グランドセイコー
機械式に匹敵するトルクを有したクォーツモデルを展開
1960年に誕生した国産腕時計の最高峰ブランド。マニュファクチュールの強みを生かし、精度、視認性、使いやすさ、耐久性といった腕時計の本質を高い次元で追求しており、長期間愛用できる腕時計を目指してたゆまぬ進化を続けている。機械式、クォーツ、セイコー独自のスプリングドライブの3種のムーヴメントを採用したコレクションを展開。クォーツモデルでは、常識を超えた超高精度の“9Fクォーツムーヴメント”を軸に多彩なラインナップを展開している。
9F スポーツGMT
ヘアライン仕上げを施したケース、太く重厚な針など、本格スポーツウオッチに仕立てられたGMTモデル。クォーツ時計の高い精度を失うことがないよう、時計を止めずに時針のみを修正できる時差修正機能を備えているなど、精度への強いこだわりが感じられる。
【問い合わせ先】
セイコーウオッチお客様相談室
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CAMPANOLA カンパノラ
ツールではない腕時計の楽しみを提案するブランド
2000年にデビューしたカンパノラは、“時を愉しむ、日常を愉しむ、個性を愉しむ”をテーマに掲げ、単に時刻を知るだけのツールではない腕時計の形を模索し、先進技術や匠の技を生かした独創的なモデルを提案し、高い評価を得てきたブランドだ。腕時計という小さな空間に、無限の宇宙を閉じ込める“宙空の美”をデザインコンセプトにしており、サークル形状の五徳リングなど多重構造をもち、建築物のように立体的な表情を醸しだすデザインが特徴となっている。
グランドコンプリケーション 深緋(こきあけ)
茜と紫で染めた日本古来の色“深緋(こきあけ)”を漆塗りで表現した文字盤を採用する。複雑機構として知られるミニッツリピーターやパーペチュアルカレンダー、ムーンフェイズ、クロノグラフを、クォーツムーヴメントで実現した、手の届くグランドコンプリケーションだ。
【問い合わせ先】
シチズンお客様時計相談室
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G-SHOCK ジーショック
言わずと知れたタフネスウオッチの代名詞
“落としても壊れない丈夫な時計”というコンセプトのもと、1983年にデビューしたタフネスウオッチの代名詞G-SHOCK。MR-Gは、そのプレステージラインに位置付けられており、優れたタフネス性能はそのままに、フルメタルの造形美によって高級感をプラスしている。さらに近年では日本の伝統技術や伝統色、匠の技などを融合し新たな魅力を打ち出すほか、多パーツ構成を採用し耐久性と質感を向上させるなどした、高価格帯モデルを積極的に展開している。
MRG-B2000シリーズ
古くから強さの象徴とされてきた“赤備え”をテーマに、重厚なブラックの外装に、日本の伝統色“深紅(こきべに)”をあしらい、マッシブな雰囲気に仕上げたMR-G。さらにフロントビスやリューズなどに、武将の甲冑から着想を得たゴールドIPを採用し、高級感をプラスした。
【問い合わせ先】
カシオ計算機 お客様相談室
TEL.0120-088925
構成◎堀内大輔(編集部)/文◎巽 英俊
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