意外と知らないロレックスの基礎知識。今回は、“リューズ”に着目してみよう。“竜頭”とも表記され、ゼンマイの巻き上げや時刻・日付の調整などに用いられる部品だ。防水性能を高める重要なパーツのひとつでもあるが、ロレックスは、リューズからの浸水を防ぐべくバネ仕掛けのネジ込み式リューズをいち早く開発。防水性能をより強固にさせた。
そんなロレックスのリューズだが、実は数種類の刻印パターンが存在し、それを見ることでケース素材がわかることはご存知だろうか。
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ケースの素材によって王冠マーク下の刻印が異なるロレックスのリューズ
【画像ギャラリー:2023年新作アニバーサリーモデルのリューズに注目!】
リューズの種類は、ケースの素材とリューズの構造の違いによって分けられている。ロレックスのロゴである王冠マークの刻印は共通なのだが、その下にはモデルによって異なる刻印が施されているのだ。
ケースの素材で分けられるパターンは、全部で3種類。
画像左のひとつのドットがプラチナ素材を用いているという証だ。デイデイトやデイトジャストなどのプラチナ製モデルに使われている。画像中央の二つのドットが、ケースが金無垢である証。画像右の刻印はステンレススチール素材(またはスチール×ゴールドの組み合わせの“ロレゾール”)を示す。エクスプローラーなどに使用されている。
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アニバーサリーモデル、デイトナ“ル・マン”のリューズ。三つのドットは3重密閉構造“トリプロック・リューズ”の証だ。
一方、三つのドットが刻印されているモデル。これはリューズ側にひとつ、ケース側に二つと計三つのパッキン(ゴムなどで作られる防水パーツ)を備えた3重密閉構造“トリプロック・リューズ”を採用している証だ。デイトナやサブマリーナー、ディープシーなどのいわゆるスポーツ系モデルに採用されており、こちらにも数種類のパターンがある(写真のモデルはホワイトゴールド製のため、中央のドットが大きくなっているパターン)。ちなみにトリプロックを採用した金無垢モデルの場合は、トリプロックが優先されて三つのドットが入っている。
プラチナかホワイトゴールドか分からない?このモデルの防水構造はどうなっている?そんなときはリューズに着目してみるといいだろう。
文◎Watch LIFE NEWS編集部
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