SEAHOLM(シーホルム)は、アメリカ・テキサス州中央部、州都のオースティンを拠点とする日本未上陸の時計ブランドだ。クーラーボックス、真空断熱のボトルなどを扱うアウトドア製品メーカー“イエティ”出身のトッド・アダムスにより創設された。 シーホルムの創業者トッド・アダムスが機械式時計に魅了されたのは数年前であったそうだ。私生活でも仕事でも、“アウトドア”は彼にとって非常に重要なものであり、日常生活からアウトドアまで、どんな状況にも対応できる機能的な自動巻き時計を作りたいと考えるようになった。
シーホルムの最初のウオッチコレクションガ誕生するまでにが長い開発期間が必要だったらしく、時計製造のための提携企業を見つけるのが特に難しく、彼らは時計業界でも信頼性の高い時計メーカーのひとつ、スイスのヌーシャテルに拠点を置くホワイト・ブランド・デザイン社を選ぶこととなる。
シーホルムの時計は、漁師、サーファー、ダイバーなど、アウトドアでアクティブに活動する人々のために特別に作られており、長く愛用できるクラシカルなデザインで、一生もので使える耐久性を目指してスイスで法律で定められた品質基準を満たすように製造が行われている。特にこだわっているのが“耐磁性”“耐衝撃性”だ。防水性については独自規格を設定していないが、ISO 6425に基づいてテストが実施されており信頼性は高い。
【耐磁性】
ミューメタル保護ケージを採用したことで3万3500a/Mまたは420ガウスまでの磁力に耐えることができ、精度に誤差が生じないように設計されている。これは現在のISO規格の7倍のスペックに当たる。
【耐衝撃性】
従来のねじ込み式ケーシング方式に代わる、衝撃の衝撃を緩和するように設計された最先端の素材を採用。粘弾性ポリマーでショックマウントを作ることでムーブメントへの衝撃を83%大幅に軽減。10フィート(約3m)の高さからの落下、または推定1万5000gの力にも耐えることができ、精度に誤差が生じない設計。これは現在のISO規格の3倍のスペックだ。今回はシーホルムのウォッチコレクションから代表作である二つのモデルを紹介する。
フラッツ
フラッツは、過酷な海洋探検のために作られたモデル。 一般的なクロノグラフはストップウォッチ機能でスピードを計測をするが、フラッツではストップウオッチ機能を距離計測に応用し、タキメーターの目盛りを回転させることで、釣りやバックカントリーの広大な場所で活動する人とって、このクロノグラフ機能で嵐が来るまでの距離を計算するのに使うことが可能だ。ケースサイズは41mm、厚さ16.5mmの316Lステンレススチール製、防水機能は 200m。ねじ込み式リューズ、風防はドーム形のサファイアクリスタル。 ムーヴメントはETAの自動巻きムーヴメント、Cal.2894-2を搭載。 カラーバリエーションは3色展開で、標準装備でステンレススチール製ブレスレットと高密度ナイロン織りのNATOベルトが付属する。
販売価格は3495米ドル(約52万円)。
オフショア
次に紹介するオフショアは、海水での使用環境に念頭を置いて設計されたダイバーズウオッチ。 極限の環境下で水深でテストされただけでなく、結露、腐食の原因となる容赦ない熱や塩分に対してもテストが実施されている。ケースサイズは41mm、厚さ14.6mm。316Lステンレススチール製ケースにねじ込み式リューズ、ドーム形のサファイアクリスタル風防を備えており、防水機能は200mを実現。 ムーブメントは、セリタ製の自動巻きムーヴメント、Cal.SW200-1が搭載されている。 カラーバリエーションは4色展開で、標準装備でステンレススチール製ブレスレットと高密度ナイロン織りのNATOベルトが付属。 販売価格は1995米ドル(約29万7000円)。
》Seaholm(シーホルム)公式サイト
https://seaholmautomatic.com/
文◎William Hunnicutt
時計ブランド、アクセサリーブランドの輸入代理店を務めるスフィアブランディング代表。インポーターとして独自のセレクトで、ハマる人にはハマるプロダクトを日本に展開するほか、音楽をテーマにしたアパレルブランド、STEREO8のプロデューサーも務める。家ではネコのゴハン担当でもある。
https://www.instagram.com/spherebranding/
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