先週14日に世界の経済、金融情報を配信するブルームバーグが「ロレックスなど中古高級腕時計、2年ぶり安値-さらに下落の可能性」と題した記事を掲載した。読んだ読者も多いのではないか。
ロレックス、パテック フィリップ、そしてオーデマ ピゲといった新型コロナのパンデミック以降に投資対象としての価値が異常に高まったブランドが中心のようで、確かにピークだった2022年2月下旬に比べて半値以下になっているブランドも少なくない。現在の混沌とした世界経済を鑑みると、確かに今後もどうなるかはわからないことは確かだ。
ただ、ロレックスだけを見ると底堅い感じもする。中古ではなく新品だがデイトナを例に取ると、最も高騰した昨年2月下旬の相場は白文字盤で740万円、黒文字盤でも550万円だった。当サイト「週刊ロレックス相場」(関連記事参照)の金曜日更新した数字を見ると、掲載は黒のみだが451万円(白は543万円)である。
下落率は白で26%、黒で18%だ。為替の影響など日本では実勢価格も上がっていることもあって欧米とは一概に比較はできないのかもしれないが、以前みたいに高騰することはないにしても、さらに下がる雰囲気はあまり感じられない。ましてや中古価格は新品価格に連動するため、中古だけが下がるということは日本市場では少なくともないのではないか。
さて、デイトナといえば、ようやく今年モデルチェンジされた新型が並行輸入店に入り始めたようだ。その実勢価格は驚くことにある店舗で670万円だった。この新型の市場価格が今後どう影響するのか、こっちのほうが気になるところである。
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