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アンティークロレックス、買って安心な1500系の15機種とは!|菊地吉正の【ロレックス通信 No.224】

手巻きのCal.1225を搭載する1960年代製のオイスター

アンティークとなると初心者の場合はどうしても「壊れるのではないか」「どのブランドのどのモデルがいいのかよくわからない」など不安な部分は多く、興味はあるが実際に購入となると二の足を踏んでしまう、という人はほとんどだろう。

筆者もよく聞かれるのだが、特にまったく初めてという人にはスポーツ系からスタンダードまでラインナップが豊富で分かりやすいためロレックスを提案している。ロレックスは確かに現行モデルと同様に実勢価格はかなり上がってしまったが、実際に着けて楽しむことを前提にするならばなおさら外せない存在だからだ。

では何を目安にしたらいいのか、そのポイントは意外と明快なのである。まず第1にモデル名に〝オイスター〟と付くものを選ぶこと。これはロレックスが開発した優れた防水性能を有するケースが使われていることを示しており、いまでも日常生活防水レベル並みの防水能力は期待できるため普段使いにも安心だからだ。

そして次のポイントはムーヴメントだ。手巻き式であれば1200系、自動巻き式であれば1500系のムーヴメントを目安に考えるといいだろう。

自動巻きのCal.1575を搭載する1970年代のサブマリーナーデイト、Ref.1680

1200系はロレックスの自動巻きのベースムーヴメントとして開発された機械の最終形。そのため完成度は極めて高く、故障もかなり少ない。しかもスポーツモデルほど高額ではないため頑張れば買えるレベルだ。

一方の1500系だが、1958年からモデルによっては80年代後半までと30年以上にわたって生産されるほど優秀で、自動巻きの基本設計を確立したムーヴメントという意味でも傑作と呼ばれる。ゼンマイの巻き上げ効率を格段に向上させ、構造もシンプルで耐久性に優れた作りだけでなくトラブルも見つけやすく修理技術者からの評価も高い。そのため安心して使える。

写真を掲載したサブマリーナーデイトのRef.1680のほかにも1500系ムーヴメントが搭載されているモデルはかなりの数にのぼるため選択肢は幅広い。スポーツ系はどうしても200万円前後と高額になってしまうが、オイスターパーペチュアルなど小振りなスタンダードタイプなら50万円前後から狙えるなど、いまでも頑張れば買えるという点でも初めてのアンティークとしておすすめなのである

【画像】ロレックスの1500系自動巻きを搭載する15機種をチェック!

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菊地 吉正 - KIKUCHI Yoshimasa

時計専門誌「パワーウオッチ」を筆頭に「ロービート」、「タイムギア」などの時計雑誌を次々に生み出す。現在、発行人兼総編集長として刊行数は年間20冊以上にのぼる。また、近年では、業界初の時計専門のクラウドファンディングサイト「WATCH Makers」を開設。さらには、アンティークウオッチのテイストを再現した自身の時計ブランド「OUTLINE(アウトライン)」のクリエイティブディレクターとしてオリジナル時計の企画・監修も手がける。
2019年から毎週日曜の朝「総編・菊地吉正のロレックス通信」をYahooニュースに連載中!

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