ドイツ最高峰の時計メーカー、A.ランゲ&ゾーネが秋の新作“ツァイトヴェルク・ミニッツリピーター・ハニーゴールド”を発表した。
ツァイトヴェルク・ミニッツリピーターは、瞬転数字式時刻表示と十進式ミニッツリピーターを同載する唯一の機械式腕時計だ。ボタンを押すと、正時、正10分および正分を唯一無二の音で知らせる。技術的にも複雑機構の最高峰と言えるこのモデルが、グレーダイアルを備え、A.ランゲ&ゾーネ独自のハニーゴールドケースを採用して30本限定発表された。
ツァイトヴェルク・ミニッツリピーター・ハニーゴールド
2015年に発表されたプラチナケースのツァイトヴェルク・ミニッツリピーターで、A.ランゲ&ゾーネは伝統的な複雑機構にまったくの新しい解釈を示した。技術的に非常に洗練されたメカニズムによって、時を音で知らせるという点は同じだが、従来の15分単位ではなく10分単位でチャイムが鳴り、文字盤の表示と同じように、音でデジタル式に時刻表現をするという画期的なものだ。10時位置のボタンが作動すると、すぐに低音で正時を告げ、次に正10分を重複音(高音/低音)で、そして、分数を高音で告知。画像のように7時52分の場合は、低音が7回、重複音が5回、そして高音が2回鳴る。まさに文字盤に表示されている時刻を音で聞き、音で聞こえるものを文字盤上で確認することができるのだ。
ゴングの精巧なポリッシュと、ハンマーに施されたブラックポリッシュは、熟練の時計師ならではの経験や高度な技術力が必要とされる仕上げだ。これらの部品はさりげなく文字盤に組み込まれ、繰り返す動きの中で見ることができる。ツァイトヴェルク・ミニッツリピーター・ハニーゴールドは、聴覚的にも視覚的にも素晴らしいパフォーマンスを発揮する。
これまでとは違うことをしたいという強い思いから、A.ランゲ&ゾーネは新たな道を探索し、この時計の操作機構を開発した。ツァイトヴェルク・ミニッツリピーターには、リピーターを作動するユニークなボタン機構を備えている。ハンマー打ち機構のパワーはツインバレルから供給されるため、一般的なミニッツリピーターのようにハンマー打ち専用のバネを引っ張るスライダーは必要ない。
複雑な機構が完全に相互に作用するために、精巧な安全機構と作動防止機構がムーヴメントに組み込まれている。打ち鳴らし動作が終了するまで邪魔されることがないように、また、不要に時計を止めることがないように、パワーリザーブ残量が12時間以下になると、リピーターが作動しなくなります。パワーリザーブ表示の目盛りに付いている赤い点が、パワーリザーブ残量12時間を示すマーカーだ。
ツァイトヴェルク ファミリーのすべてのモデル同様に、自社製キャリバーL043.5には、香箱とテンプの間に動力制御メカニズムを搭載。それは、1分間隔で数字ディスクを瞬転させるペースメーカーの役割をもっている。同時に、時計の巻き上げ状態にかかわらず、パワーリザーブが切れるまで常時テンプに一定の力が加わるようにすることによって、歩度の安定に大きく貢献している。 771個の部品から構成されるムーヴメントは、細心の注意を払って手作業で精巧に仕上げ。テンプ受けやガンギ車の受けには、複雑なハンドエングレービングが施されている。
ツァイトヴェルク・ミニッツリピーター・ハニーゴールドはロディウムカラーダイアルを備えたプラチナ製ケースモデル(2015年発表)、ディープブルーダイアルを備えたホワイトゴールド製ケースの30本限定モデル(2020年発表)に続いての登場となる。すべてのモデル共通でケースサイズは、直径44.2mm。新作モデルにはダークブラウンの手縫いのレザーベルトが付属し、エレガントな印象をより引き立てる。18Kハニーゴールド製モデルは30本の世界限定で、一部のA.ランゲ&ゾーネブティックのみで発売予定。価格は要問い合わせだ。
【問い合わせ先】
A.ランゲ&ゾーネ
TEL.0120-23-1845
文◎Watch LIFE NEWS編集部
【関連ニュースもチェック!】
■【直径41.9mmのプラチナ950ケースで登場 】“A.ランゲ&ゾーネ”の哲学を象徴する、“ランゲ1・パーペチュアルカレンダー”の第3弾