今月も第3週目ということで、10月度の実勢価格相場定点チェックは記事の最後でお届けするとして、今回はその前に、現在、大学に通いながら編集部にアシスタントとしてアルバイトに来ている中国人留学生の来舒寧(ライ・ジョネイ)君が、デイトナなどの一部のモデルに付いた中国市場ならではのモデルの愛称とその由来について調べてくれたため、それについて触れてみたいと思う。
まず、現行モデルの中国での正式名称は以下のとおりである。ちなみにロレックスは中国語で「劳力士」となる、これは音訳だそうだ。
・デイトナ/Ref.116500LN|劳力士宇宙计型迪通拿
・GMTマスターII/Ref.126710BLRO|劳力士格林尼治型 II
・サブマリーナーデイト/Ref.126610LN|劳力士潜航者型
・サブマリーナーデイト グリーン/Ref.126610LV|劳力士潜航者型
・ディープシー/Ref.136660|劳力士深潜型(ちなみにシードゥエラーは「劳力士海使型」)
・ヨットマスターダークロジウム/Ref.126622|劳力士游艇名仕型
・エクスプローラーII/Ref.226570|劳力士探险家型 II
・エクスプローラーI/Ref.124270|劳力士探险家型 I
・エアキング/Ref.116900|劳力士空中霸王型
・ミルガウス/Ref.116400GV|劳力士格磁型
・デイトジャスト/Ref.126200|劳力士日志型
なお、ちょっとわかりにくいデイトナとGMTマスターについてアシスタントの来君に聞いたところ、デイトナの「宇宙计型迪通拿」は“宇宙计型”が宇宙飛行士向けという意味で“迪通拿”は音訳で「デイトナ」。一方、GMTマスターの「格林尼治型」は音訳で「グリニッジ」ということらしい。
さてここからが本題。ロレックスのモデル名によく付けられる愛称だが、彼が言うには、カタカナで英語名を表記できる日本と違い、漢字だけを使う中国では、モデル名をそのまま音訳するとわかりにくくなってしまう。そのため日本よりも多様な愛称が付けられるようになっていたようだとのことだ。
もちろん、日本では青赤ベゼルを備えるGMTマスター II はその特徴的な色合いが飲料メーカーのロゴマークの配色と似ていることから、ペプシと呼ばれたりしているが、中国語では同じ発想で百事(ペプシ|bai shi)圈(サークル|quan)と呼ぶケースもあれば、中国ならではの言語・文化事情で一風変わった愛称が付く場合もあるとのこと。
>>>では次ページから代表的なものを三つ紹介する。