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【3万円台から!】40年代のミリタリーパイロット時計を再現したレトロ顔3選|OUTLINEニュース no.106

イギリス軍|セコンドセッティング

■Ref.YK20222-1BKBOL。SS(38mm径)。10気圧防水。自動巻き(Cal. MIYOTA 9039)。6万6000円(革ベルト仕様Ref. YK20222-2Bは5万5000円)

1929年に航空機のパイロット向けとして経過時間を秒単位での計測を目的にロンジンが開発した歴史的な腕時計、通称“ウィームス・セコンドセッティングウオッチ”をベースに、ロンジン以外にもオメガやルクルト、モバードなども製作し、軍用としてイギリス軍などに納入された1940年代の第2世代を再現したものである。

秒計測用の回転ベゼルと、4時位置には計測時にその回転ベゼルを固定するためのロックボタンを備えている点がこのモデルの大きな特徴。このロック機構はメーカーによって違っていたが、このモデルには40年代のロンジンでイギリス軍に納入された個体の機構に倣い、堅牢に作られたタイプのものを再現している。

なお、写真はアウトラインが忠実復刻した1930年代の古典ブレスレット“バンブーブレス”を特別装着した時計のセレクトショップ“オンタイム・ムーヴ”限定バージョンである。通常のヴィンテージレザー仕様に比べて、グッと個性が際立っているのが特徴である。自動巻きムーヴメントはミヨタでも薄型の最上位機である9039を搭載する。

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アメリカ軍|パイロットクロノ20thリミテッド

■Ref.YK20221-2BL。SS(42mm径)。5気圧防水。クォーツ(Cal. VK64)。3万7400円

1940年代にアメリカ陸軍の士官向けに作られたことから“フライングオフィサー”の名前で知られる傑作クロノグラフから着想を得て再現。飛行中に時差を確認するための機能として、1から12までの数字が刻まれた回転ベゼルと世界23の主要都市を示すダイアルインジケーターが設けられたもので、これはパイロットからの要望で開発されたといわれている。

パイロットクロノ20thリミテッドは時差だけでなく、日本の時刻(ホームタイム)を基本として、文字盤に記載されている23のどれかひとつの都市と回転ベゼル上の数字とで、その都市の時刻も同時に表示できるようにしている。つまりGMTウオッチと同様の機能を有して実用性をさらに高めている点が特徴だ

ムーヴメントにはセイコーのメカクォーツクロノグラフ、VK64を採用。クロノグラフの計測針については、機械式のクロノグラフムーヴメントのように滑らかな動きのスイープ運針で、さらに計測停止後にゼロリセットする際も、機械式モデルのように瞬時に帰針する点は、他社製のメカクォーツにはない魅力だ。

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菊地 吉正 - KIKUCHI Yoshimasa

時計専門誌「パワーウオッチ」を筆頭に「ロービート」、「タイムギア」などの時計雑誌を次々に生み出す。現在、発行人兼総編集長として刊行数は年間20冊以上にのぼる。また、近年では、業界初の時計専門のクラウドファンディングサイト「WATCH Makers」を開設。さらには、アンティークウオッチのテイストを再現した自身の時計ブランド「OUTLINE(アウトライン)」のクリエイティブディレクターとしてオリジナル時計の企画・監修も手がける。
2019年から毎週日曜の朝「総編・菊地吉正のロレックス通信」をYahooニュースに連載中!

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