輸入時計、クロックを扱うムラキが、時計作りにユニークなアプローチと冒険心を持って挑戦する“AZIMUTH（アジムース）”の輸入代理店として、2023年10月より日本国内での販売をスタートする。
2003年にスイスのヌーシャテルで誕生したアジムースは、ユニークなムーヴメントや複雑機構を搭載したアヴァンギャルドな時計を、時計愛好家の人たちに求めやすい価格で紹介したいという思いから設立された。伝統的な時計製造の文化、クオリティに敬意払いながらも、時計を人の個性や個性の延長として捉え、あらゆる常識を覆す作品を生み出している。
アジムースは従来の時計製造の限界を押し広げる革新的でインタラクティブなコレクションにより、“The Toy Watchmaker(おもちゃの時計屋)”という異名もとっている。そのアヴァンギャルドな時計は、単に時を告げる道具というだけでなく、ユニークで遊び心のある体験で着用者を魅了する遊び道具としての役割も果たしているのだ。なお、同ブランドの年間生産本数は約1000本で、その希少性も魅力のひとつとなっている。
SPACE（スペース）
そんな自由気ままな発想の数々から生み出されたアジムースのラインナップは、60年代のレーシングカーやハイエンドカーの滑らかな曲線を独創的な彫刻で再現したAUTOMOBILE（オートモバイル）シリーズから、ブリキロボットの熱心なファンであるブランドリーダーのロボット愛が伝わってくるMR ROBOTO（ミスター・ロボト）、広大な宇宙からインスピレーションを得てブラックホール、遥か彼方の銀河、未踏の惑星、神秘的な軌道、全てが無限のように繰り広げられるSPACE（スペース）シリーズと個性的なカテゴリーを形成しており、どれも既成概念にとらわれない突飛な空想と時計への果てしない情熱の融合を具現化したタイムピースと言える。
今回は、レーシングカーをモチーフにした代表的なコレクション、AUTOMOBILE（オートモバイル）シリーズから二つのモデルを取り上げて紹介しよう。
AUTOMOBILE SP.SS.GT
オープンロードの呼び声、アクセル全開のエンジンの咆哮、レーシングマシンを限界までプッシュする高揚感、このモデルは自動車とラリーの世界がインスピレーションの源だ。
往年のアイコニックな4輪車に敬意を表しながらも、コンテンポラリーな魅力をにじませる独創的なタイムピースであり、彫刻のような芸術作品とも言える。ヴィンテージカーの横顔を彷彿とさせるカーブを描くユニークなケースが特徴で、異なる角度から時計を見るたびに新鮮な視点が得られる。 ケースシルエットは1960年代のレトロなポルシェ911の曲線的なボンネットを参考にしており、うねるようなボリュームのあるプロポーションは圧巻で、まるでミニチュアレーサーを腕に装着しているような印象を感じさせる。
スピードメーターにインスパイアされた立体的な文字盤、独創的な時刻表示、堅牢なETA2671ムーヴメントは、マルチレイヤー構造により独特の輝きを放つ。 さらに、文字盤を囲んで通気孔を模した装飾と、ケースと文字盤にマッチするステッチを施した、スポーツカーを思わせるリブ編みレザー・ストラップが、スポーティーな雰囲気を際立たせている。
AUTOMOBILE SP.SS.TT
研ぎ澄まされたレーストラックからインスピレーションを得たモデル。 一番印象的なのは、60年代のヴィンテージ・レーシングカーのセクシーなシルエットを模して作られた彫刻のようなケースデザインだ。柔らかな曲線が全体に滑らかなトーンを与えている。 その魅力は、時計のカバーの下にも及んでいる。カバーデザインは自動車のボンネットの技術的な構造を模したもので、カバーを跳ね上げてエンジンにパワーを送りこむようにリューズを巻上げる際には、時計に親しみを感じることだろう。1960年代の希少なヴィンテージ・キャリバーを搭載した手巻きムーヴメントは、往年の自動車のギアボックス・システムを思い起こさせる。
文字盤は、ヴィンテージカーのダッシュボードに装備されたスピードメーターからヒントを得ており、着用者は一目で二つのタイムゾーンを読み取ることができる。二つの時刻は独立して設定することができる。 コントラストの効いたステッチとリブパターンがスポーティさを強調するレザーストラップとの組み合わせは、ヴィンテージのスポーツカーのシートを彷彿とさせるだろう。
【問い合わせ先】
ムラキ AZIMUTH（アジムース）
TEL.03-3273-0321
文◎Watch LIFE NEWS
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