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【セイコー製機械で6万円台!】黒じゃない、微妙なネイビーベゼルがグッとくるダイバー時計|OUTLINEニュース no.101

今回のアウトラインニュースは、“ネイビダーバー”についてあらためて紹介したい。

ネイビーダイバー最大の特徴は、名前のとおり回転ベゼルに黒ではなくネイビーを採用している点だ。これは経年変化によって退色したかのような雰囲気を再現したものだが、光線の加減で黒にも見えたりするなど、やれた感じが強すぎずひと味違う雰囲気が楽しめる

経年変化によって退色したようなネイビーベゼルを表現

実はこれ、退色ベゼル(Faded bezel)として特にロレックス愛好家から珍重されているもののひとつ。そのため何度もやり直しをするなど微妙な色合いには徹底してこだわって作った。かなり絶妙な色合いを再現できたと思う。

文字盤の6時位置に設けられた丸に「M」のマークは、チックタックが自社で展開する時計ブランド“ムーブメント・イン・モーション”のロゴマークをネイビーダイバー用にリデザインしたもの。実のところ1970年代の軍用サブマリーナーにあった、トリチウムを示す「T」のマークに倣って当時と同様の書体デザインを採用し、軍用サブマリーナーの雰囲気を狙った。このちょっとした演出も意外にアクセントとして効いている。

軍用のトリチウムマークを模してデザインしたMマーク。文字盤もミラーダイアル風に光沢感をもたせている点も魅力

なお、1950年代に採用されていた光沢のある文字盤、つまり通称ミラーダイアル風に仕上げている点もこだわりポイントである。こうすることによって文字盤が漆黒になるため、マットな質感のネイビーベゼルがより際立って見えるからだ。

さて、自分で作っていて何だがけっこういい感じにできたと思う。1970年代の軍用サブを彷彿とさせるデザインもそうだが、アウトラインならではのリベットブレスの存在も大きい。レトロ感を強めつつ適度に個性と存在感があるばかりか、当時の程よいサイズ感をも再現しているためファッションとの相性がバツグンにいい。そのため幅広いシーンで楽しむことができるからだ。

現在、アウトライン公式サイトに加えて、“チックタック(TiCTAC)”の店舗において販売しているため、実機を見たいという人は、ぜひ店舗で実際に手に取ってその作りの良さを確かめてもらえたらうれしい。ただ、店舗に出向く際は事前に在庫の確認を!

【SPEC】
アウトライン×チックタック ネイビーダイバー
型番:(右)Ref.YK20223-1(ドットタイプ)、(左)Ref.YK20223-2(3・6・9タイプ)/ステンレススチール/ケース径40mm/10気圧防水/自動巻き(セイコーエプソン製 Cal.YN55A)、秒針停止機能付き/各200本限定/各6万6000円(組み立て:日本)

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菊地 吉正 - KIKUCHI Yoshimasa

時計専門誌「パワーウオッチ」を筆頭に「ロービート」、「タイムギア」などの時計雑誌を次々に生み出す。現在、発行人兼総編集長として刊行数は年間20冊以上にのぼる。また、近年では、業界初の時計専門のクラウドファンディングサイト「WATCH Makers」を開設。さらには、アンティークウオッチのテイストを再現した自身の時計ブランド「OUTLINE(アウトライン)」のクリエイティブディレクターとしてオリジナル時計の企画・監修も手がける。
2019年から毎週日曜の朝「総編・菊地吉正のロレックス通信」をYahooニュースに連載中!

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