1900年に、ドイツのフェルディナンド・フォン・ツェッペリン伯爵が開発した硬式飛行船“ツェッペリン号”。この飛行船の完成によって、高速飛行や大型化が可能なことを証明した硬式飛行船が、空の輸送手段として活躍する時代が幕を開けた。 このツェッペリン伯爵の偉業を称え、彼が開発した飛行船にオマージュを捧げた時計コレクションを展開しているのが、“ツェッペリン”だ。そんな同ブランドを象徴するモデルが、緻密でクラシカルな文字盤デザインが魅力となった“100周年記念シリーズ”で、誕生以来のロングセラーとなっている。
そしてその評価は、時計好きのみならず業界関係者からも非常に高い。
「ツェッペリンは、ディテールがしっかりと作り込まれているため、実物は画像で見るよりもずっと高級感があり、所有欲を満たすモデルです。また飽きのこないデザインで、オンオフ問わず着用できる点も長く愛されている理由でしょう。弊社でも100周年記念シリーズを中心に好評をいただいております」
こう語るのはビックカメラで時計バイヤーとして活躍する葛西氏。実は同社では過去に2度、別注モデルを企画しているほど、ツェッペリンに対してお客様の声が多い。そこでこの度、第3弾となる別注モデルが発売された。
100周年記念シリーズ クロノグラフアラーム ビックカメラ限定モデル
第1号の硬式飛行船“LZ1”の機体をデザインソースに、丸みを帯びた文字盤やドーム形のガラス風防を採用した100周年記念シリーズをベースにした別注モデル。12時間計アラーム（6時位置）やクロノグラフなど充実の機能を備える。文字盤に緻密に描かれたタキテレメーターがぐっとクラシカルな雰囲気を高めている。
■Ref.7680-1N-BIC1。SS（42.5mm径）。日常生活防水。クォーツ。6万6000円（カーフレザーとダークブラウンレザーのベルト付き）。ケース径42.5mm径
「弊社ではお客様の購買代理人として、お客様視点での商品企画をモットーとしております。過去2作の別注モデルでもお客様の声を反映させた商品企画にこだわったものです。近年は、ツェッペリンに興味をもっていただくお客様の年齢層が若くなっている印象がありました。そこで第3弾では、より若い方々に間口を広げるため、王道のフェイスデザインはそのままに、現在の商品ラインナップにはない、明るいトーンのストラップを組み合わせました。またこのストラップは70年以上の歴史をもつモレラート社製で品質にもこだわっています。明るめのライトブラウンカラーのストラップを組み合わせたことで、いままでとは一線を画す雰囲気になっています」
目利きのバイヤーがユーザー目線で商品企画したこだわりの別注モデル第3弾。確かに、シルバー文字盤とライトブラウンカラーのストラップとのコンビネーションは、既存の100周年記念モデルにはない軽やかな雰囲気を演出しており、オンオフ問わず、これからの季節も活躍してくれそうだ。
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ウエニ貿易
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文◎堀内大輔（編集部）／写真◎水橋崇行