アウトラインの最新作 “ミリタリーType1940”が本日(6月3日)より、時計の人気セレクトショップ“チックタック”と“オンタイム/ムーヴ”の計20店舗で販売を開始する。
新作のミリタリーType1940とは、1940年代に活躍したイギリス陸軍向け「W.W.W.」こと通称“ダーティダース”とドイツ空軍向け「Bウオッチ」の二つの歴史的なミリタリーウオッチのデザインを再現したものだ。その最大の特徴は、当時の雰囲気を再現したデザインもさることながら、ムーヴメントに自動巻き式ではなく、40年代当時と同じように手巻き式を採用している点だ。
現在市販されている機械式腕時計の場合、時計メーカーを問わずそのほとんどが自動巻き式である。それに対して手巻き式は「ゼンマイを手で巻き上げる」という“めんどう”な操作をあえて“楽しみ”として捉える時計愛好家も多く、そのため高級時計には様々なモデルがあるものの、価格帯が10万円未満になると、手巻き式は少数派ということなのだろう、どのメーカーも自動巻き式時計の製造が優先され、手巻き式の汎用機械自体も作っていないなど、残念ながらその数は極めて少ない。
そこで今回は、40年代の雰囲気に徹底してこだわり、当時ならではのスモールセコンドを備えたミリタリーウオッチを再現すると同時に、手でゼンマイを巻くという古風な手巻き式時計の魅力も味わってもらおうと、1955年創業と70年近い歴史をもつ機械式ムーヴメントの専業メーカー、シーガル社のスモールセコンド付き手巻きムーヴメントを採用した。
[イギリス陸軍タイプ]
管理コード“W.W.W.”として1944年にイギリス陸軍によって開発された傑作ミリタリーウオッチで、オメガを筆頭にスイスの名だたる時計メーカー12社がその製造を担ったことから、1960年代の戦争映画で第2次世界大戦時に12人の囚人による特殊作戦を描いた“The Dirty Dozen(邦題:特攻大作戦)”になぞらえて、時計愛好家の間で“ダーティダース”と呼ばれる名機を再現したもの。
一番の魅力は6時位置にある大きなスモールセコンド(秒表示)である。これによって当時のダーティダースを象徴するスタイルをかなり忠実に再現している。さらに太めのアラビア数字に文字盤外周に線路のようなレイルウエイミニッツトラック、そしてプラスチックのドーム形風防にステップベゼルと40年代の雰囲気を存分に楽しめる魅力的な作りとなっている。
[ドイツ空軍タイプ]
第2次世界大戦時のドイツ空軍で実際に採用されたミリタリーウオッチ、通称“Bウオッチ(またはBウーレンとも呼ぶ)”。当時2種類あったうちのひとつで偵察機や爆撃機のナビゲーター用に作られたタイプのデザインがベース。文字盤のインデックスは1から12というのが一般的だが、これの場合は05から55までの数字がメインに使われている。これは夜間の偵察飛行の際に暗闇のなかでも秒単位で正確な経過時間と進路を記録するために考案された表示方法だ。
ただ、新作ではこの特殊なデザインを生かしながら、本来はセンター秒針だが、それを6時位置のスモールセコンド表示に変更してデザインにアクセントを加えでいる。しかも文字盤にはグリーングラデーションを採用。光の加減で色味が微妙に変化するサンレイ仕上げを採用したモダンかつクラシカルな雰囲気はファッションの差し色としても楽しめる。
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