2019年4月16日から毎週日曜日の朝にお届けしている「ロレックス通信」。この度おかげさまで200回を迎えた。これまでの4年間、毎週一度も休むことなく、しかもロレックスネタ1本でよくここまで続けられたものだと我ながら思う。ま、それほど奥の深い時計ブランドだということも言えるだろう。
当初は気が向いたときに書いていこうと気楽な気持ちで始めたものの、筆者が書いているYahooニュースの「ライフ」というカテゴリーにおいてアクセスランキングが3位に入る記事もあるなど予想以上に反響が大きかったこともあって、毎週の定期連載とした次第。
いまでこそ少なくなったが、連載当初はヤフコメにもいろんなご意見をいただいた。やはり誰もが知っているロレックスだけに、一家言を持っている人はおどろくほど多い。そのため毎回記事については、ファクトチェックはもちろんのこと、表現面について何度も見直しながら、実はかなり慎重に書いているのである。
そんな連載がスタートした2019年といえばちょうどインバウンド需要がピークを迎えていて、その夏にはロレックス史上で実勢価格が最高値を記録するほど右肩上がりに伸びていた時期だった。それが翌年になるとコロナウイルスによるパンデミックによって状況は一変。その後21年に入ると投機対象としてさらに価格も押し上げられ19年夏の最高値をはるかに超える異常なプレミアム価格まで高騰し、価格面だけが一人歩きしているそんな状況だった。
日本の正規販売店には商品が無く、定期的に正規店に通う“ロレックスマラソン”と呼ばれる異常な現象まで生まれた。このように連載開始後の4年間というものは、ロレックスを取り巻く市場環境が世界レベルで想像もつかないほど目まぐるしく変わっていったのである。ある意味ではこの点も連載を続けられた大きな要因となったことは確かだ。
そして今回は200回ということで、この4年間で最も読まれた記事はどんなテーマだったのかをあらためて調べてみたところ、ベスト10は以下のとおりとなった。驚いたことに1位は何と最近の記事である。ちょうど新作発表の直前にも関わらず記録的な高騰から一転して急激に下落した、そんな価格差について触れた内容だった。
また、それ以外の記事を見ても、実勢価格の動きをテーマにしたものがやっぱり多い。連載には歴史やハウツー、そしてロレックスの素晴らしさを紹介する記事も豊富にあるのだが、残念ながら世相を反映して「ロレックス=資産価値」ばかりに注目が集まった、そんな4年間だったことを表している結果となった。
なお、このデータはYahooニュースではなく、ウオッチライフニュースでのアクセス数に基づいたものである。また、1位から4位までは関連記事にリンクを貼っている。その他の記事は関連記事内の「ロレックス通信の全記事一覧」を参照してほしい。
>>>次ページで記事ベスト10を紹介