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2023年新作ロレックス。まさかジグソーバズルとは、時代はずいぶんと変わったものだ!|ロレックス通信 No.198

12時位置は曜日の代わりに心に響く英語の七つのキーワード。3時位置には日付けではなくハートなど31種類の絵文字を表示(©️Rolex)

今回の新作は、当連載No.194で取り上げた、カラフルなドットを文字盤上にデザインした新作オイスターパーペチュアル以上に斬新かつ遊び心満載のデイデイト36である。

ご覧のようになんと文字盤上にはカラフルなジグソーパズルがデザインされている驚きのスペシャルモデルだ。これについてロレックスの公式資料から引用すると次のとおりである。

『曜日の代わりに「Happy」「Eternity」「Gratitude」「Peace」「Faith」「Love」「Hope」の心に響くキーワードが英語で表示されます。3時位置の小窓には、日付の代わりに31種類の絵文字が毎日表示されます。 シャンルヴェという技術を用いたエナメルのダイアルはそのきらめくカラーと装飾の複雑さと鮮やかさが印象的です。モチーフはジグソーパズルからインスピレーションを受けています。ターコイズブルー、レッド、フューシャ、オレンジ、グリーン、イエローのピースが単色の背景の上でつなぎ合わせられ、人生の重要な瞬間を表現しています。ダイアルのメインカラーにあわせてセットされた6色の10個のバゲットカットサファイアが時間を示します。ダイアルカラーは18 ctイエローゴールドと18ctホワイトゴールドモデルではターコイズブルー、18ctエバーローズゴールドモデルではオレンジです』(公式資料より)

3種類がラインナップ。ダイアルカラーは18金イエローゴールドとホワイトゴールドモデルではターコイズブルー、18金エバーローズゴールドモデルではオレンジ©️Rolex

つまり、12時位置の扇状の小窓に表示されるのは、フルスペルの曜日ではなく心に響く七つの英語のキーワード。しかも3時位置の日付け表示には1から31までの数字ではなくハートなど絵文字が表示されるというもの。もはや遊び心というレベルではないのである。まさに実用性を重んじてきたロレックスがここまでやるんだ、と驚くばかりだ。

しかしながら、得てしてこういった意外性は逆に愛好家の所有欲をくすぐることも確か。おそらくはまたもや世界的な争奪戦になるだろうことは容易に察しがつく。ちなみ、現在のところ日本の公式サイトに掲載されておらず、レギュラーモデルなのか限定なのか、もちろん価格も含めてセールス面の情報は一切不明だ。

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菊地 吉正 - KIKUCHI Yoshimasa

時計専門誌「パワーウオッチ」を筆頭に「ロービート」、「タイムギア」などの時計雑誌を次々に生み出す。現在、発行人兼総編集長として刊行数は年間20冊以上にのぼる。また、近年では、業界初の時計専門のクラウドファンディングサイト「WATCH Makers」を開設。さらには、アンティークウオッチのテイストを再現した自身の時計ブランド「OUTLINE(アウトライン)」のクリエイティブディレクターとしてオリジナル時計の企画・監修も手がける。
2019年から毎週日曜の朝「総編・菊地吉正のロレックス通信」をYahooニュースに連載中!

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