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2023年新作で最も興味深く一番実機が見たいのはコレ!チタン製のヨットマスター 42|ロレックス通信 No.196

2023年新作について、3モデル目はヨットマスター 42を取り上げる。実のところ筆者的にはデイトナよりもこのモデルに最も注目している。そのため一番に実機が見たいと思う新作なのだ。では何が新しいのかというとケースとブレスに堅牢で軽いRLXチタン(グレード5チタン)を素材に使用したロレックス初の一般向けコレクションだというところである。

「一般向け」と記したのは、RLXチタンを採用しながらも、日常使いは到底できないであろう、50mm径に約23mm厚、そして1万1000m防水というモンスター級ハイスペックダイバー“ディープシー チャレンジ”を2022年にすでにリリースしており、RLXチタン製モデルとしては最初ではないからだ。

そんなチタン製ヨットマスター42の実機を今回最も見たいと筆者が思う理由は大きく二つだ。そのひとつは公式資料に書かれている以下の部分である。

「新モデルはテクニカルサテン仕上げが特徴的で RLX チタン製のロレックス ウォッチの特色であるグレインが目立つサテン仕上げがミドルケースの側面、 ブレスレットリンクのエッジ、クラスプカバーの側面に 施されています。ミドルケースのラグの面取りされたトップエッジは高光沢仕上げで、リューズガードは ポリッシュ仕上げです」(公式資料より)

ケースとブレスレットに採用されているRLXチタンは、非常に軽いが堅牢で耐蝕性にも優れているものの、そのぶんとにかく加工が難しい。それに対して上の文章を読む限りでは、場所によって仕上げが変えられているという。特に上の写真を見てもらうとわかるが、ミドルケースの側面。グレイン(筋目のようなもの)を目立たせたサテン仕上げを施し、一方ではリューズガードをポリッシュ仕上げをするなどかなり手の込んだ仕上げは興味深い。

二つ目は、実機を実際に見た記者が書いたホディンキーの記事には、重量が「100gを切るチタン製ヨットマスター」という記述があった。だとすれば、見た目の重厚感と着けた時のギャップを実際に確かめてみたいと率直に思ったのである。近年のロレックスは総じて堅牢性が高められており、デカく、厚く、そして重くなってきている。そのため手首の貧弱な筆者にとっては「軽いロレックス」というワードはとても興味をそそられるというわけだ。

Ref.226627。TI(42mm径)。100m防水。自動巻き(Cal.3235)。167万900円

【画像】新作ヨットマスター42の他の写真はコチラ

 

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菊地 吉正 - KIKUCHI Yoshimasa

時計専門誌「パワーウオッチ」を筆頭に「ロービート」、「タイムギア」などの時計雑誌を次々に生み出す。現在、発行人兼総編集長として刊行数は年間20冊以上にのぼる。また、近年では、業界初の時計専門のクラウドファンディングサイト「WATCH Makers」を開設。さらには、アンティークウオッチのテイストを再現した自身の時計ブランド「OUTLINE(アウトライン)」のクリエイティブディレクターとしてオリジナル時計の企画・監修も手がける。
2019年から毎週日曜の朝「総編・菊地吉正のロレックス通信」をYahooニュースに連載中!

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