
Rolex/JVA Studios
ロレックスの2023年新作モデルの中でもひと際異彩を放っていたのが、このカラフルポップなデザインが採用されたオイスターパーペチュアルなのではないだろうか。
最初、写真を見たときは思わず、海外の高級ブランドとのコラボレーションでポップな作品を手掛けている有名なあの日本人アーティストがデザインを担当したのかと一瞬頭をよぎった。
しかし、公式資料を読むとそれは意外なほど単純でちょっと拍子抜けしてしまった。その内容とは次のとおりである。
「“セレブレーション”と名付けられたこの新しいモチーフは、オイスター パーペチュアル 31、オイスターパーペチュアル 36、オイスター パーペチュアル 41 で展開されます。黒い縁取りのさまざまなサイズのドットにはキャンディピンク、ターコイズブルー、イエロー、コーラルレッド、グリーンの2020 年に発表されたラッカーダイアルのビビットなカラーが用いられています」(公式資料より引用)
つまり、コロナ禍の2020年9月に発表され、世界的な異常人気から市場価格が急騰するなど一世風靡し、今日のカラーダイアルブームのきっかけともなったあのビビッドカラー5色を表現したデザインというのである。
それにしても、ロレックスの中のエントリーモデルに位置付けられているとはいえ、オイスターパーペチュアルにこのような遊び心あふれるデザインを採用するとは、新しいターゲット層を想定してのことなのだろうが、ずいぶんと思い切ったものである。

「セレブレーションダイアル」 (左)オイスターパーペチュアル41(Ref.124300)→76万1200円(41mm径) (中)オイスターパーペチュアル36(Ref.126000)→72万3800円(36mm径) (右)オイスターパーペチュアル31(Ref.277200)→67万3200円(31mm径)