JACOUES BIANCHI(ジャック・ビアンキ)
JB 200
1980年代のオリジナルモデルはフランス製のクォーツムーヴメントを搭載していたが、2021年に復刻されたJB200ではオリジナルケースのスピリットと歴史的なフォルムを維持しながら、ムーヴメントがセイコー製の自動巻きムーヴメント、Cal.NH35に変更された。
ケースサイズは42mmで、オフセットされたリューズは左側にある仕様変更はないのだが、クォーツより厚みのある自動巻きキャリバーを搭載するため、ケースのプロポーションを見直し、改善する必要があったようだ。針デザインは、オリジナルモデルを踏襲しており分針にアロー、秒針にロリポップを採用。ミラーポリッシュ仕上げの逆回転防止ベゼルは、光の反射を最大限に生かすため、傾斜を備えたオリジナルと同じデザインで再現されている。
シンプルさを追求するため6時位置の日付け窓は廃止されているが、インデックスのサイズは、視認性を向上させるためにわずかに大きくなっており、トリチウムではなくアイボリーのスーパールミノバが塗布された。 2021年にクラウドファウンディング大手のキックスターターで発売され、募集した1393本は完売となった。
JACOUES BIANCHI(ジャック・ビアンキ)
ジャック ビアンキ x レボリューション JB200 メデューズ
2021年版のJB200がクラウドファウンディングで大成功した実績を受けて、2022年に発表されたのがオンライン時計販売店レボリューションとのタイアップによる限定モデル、JB200 メデューズだ。
シリアルナンバー入りの150本限定生産で、2022年12月からレボリューションのウェブサイトを通じて独占的に販売されており、販売価格は1100米ドル(約14万5000円)。残念ながら、2023年4月現在、レボリューションのウェブサイトでは、完売と表示されている。
フランス語でクラゲを意味する“メデューズ”は夜光性の青いクラゲにインスパイアされており、針とアワーマーカーはグリーンの光を、アイコンとなっている文字盤のフロッグマンロゴはブルーの光を放つ。
現在は発表された二つのコレクションがいずれも完売となっているジャック・ビアンキ。次の製品のリリースを期待しつつ、今後の動向に注目していきたい。
》JACOUES BIANCHI(ジャック・ビアンキ)公式サイト
https://www.jacquesbianchi.com/accueil
文◎William Hunnicutt
時計ブランド、アクセサリーブランドの輸入代理店を務めるスフィアブランディング代表。インポーターとして独自のセレクトで、ハマる人にはハマるプロダクトを日本に展開するほか、音楽をテーマにしたアパレルブランド、STEREO8のプロデューサーも務める。家ではネコのゴハン担当でもある。
https://www.instagram.com/spherebranding/
【関連リンク】
■【セイコー製メカクォーツ搭載のミリタリークロノ】HEMEL(ヘメル)、英国空軍用クロノグラフを彷彿させる注目のマイクロブランド
■【10万円台のダイバーズ ウオッチでイチオシかも(編集部:船平)】ゾディアックの復刻ダイバーズモデル【実機レビュー】
■【第2回:未上陸ブランドを実機レビュー】STRAUM(ストラム)、ダマスカススチールを採用したノルウェーの新鋭ブランド