グラスヒュッテの伝統的な技法で実用性の高い時計を多く手がけているチュチマ・グラスヒュッテは、高級ラインのパトリアに新モデル“パトリアGMT”を加えると発表した。その名が示すようにGMT機構を備えており、第二時間帯の表示を可能にしたビジネスマンにもおすすめできるモデルだ。
ケースは43mmのステンレススチール製で、10気圧な防水性能を備える。文字盤はシルバーメッキにシンプルなバーインデックスを合わせており、手作業でマットな面取りが施された18Kゴールドの針は、控えめな美しさで時間と分を表示する。第二時間帯は秒針と共に6時位置のサブダイヤルで表示され、ブルーGMT針と秒針が視覚的にもコントラストを成している。ベルトはハンドステッチのアリゲーターレザーを合わせている。
ムーヴメントはグラスヒュッテの伝統に基づき、チュチマの工場で製造された手巻きのマニュファクチュールキャリバー619を搭載。インデックスを使用しないこの脱進機には、個別に計算されたブレゲひげが組み込まれており、終点は手作業で曲げて上方に引き上げたカーブになっている。
このヘアスプリングは、ピンでしっかりと固定されたスタッドによって保持されているが、こうした伝統的技法は現在ではめったに見られなくなっており、機械式時計の愛好家にとってはかなりうれしいところだろう。もちろんキャリバーの表面は、すべてストレートグレイン加工や手作業による研磨で装飾されており、周辺部にも精巧な研磨が施されている。
シースルーバックの裏ブタから覗けるこれらの装飾は、いかにもグラスヒュッテの伝統を感じさせてくれるハイレベルなものだ。パワーリザーブは65時間。価格は137万5000円。
TUTIMA GLASHÜTTE(チュチマ・グラスヒュッテ)
パトリアGMT
■Ref. No. 6611-02 Patria GMT。SS(43mm径)。10気圧防水。手巻き(Cal.619)。137万5000円
【問い合わせ先】
トラストゲインジャパン
TEL:03-6810-9305
文◎Watch LIFE NEWS編集部
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