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長く愛用するうえで日常使いにやってはいけない3つのこと!|ロレックス通信 No.188

3、【ゴルフなど時計に衝撃が加わるスポーツや温泉とサウナもNG】

300m防水を誇るサブマリーナーデイトであってもスポーツはもちろん高温となる温泉やサウナもNG

 いくら頑丈に作られているロレックスであっても、中に入っている自動巻きムーヴメントは、微細な数多くのパーツによって構成されている精密機器である。もちろんロレックスは他社のムーヴメントよりも衝撃に対してはかなり考えて作られていることは確かだが、だからと言ってスポーツなどの日常で起こりうる衝撃以上の激しいものからムーヴメントを守るような構造に作られているわけではない。そのため連続して衝撃を与え続けていると、内部のパーツにダメージを与えることは必至。

 では、どのようなダメージを与えるのか久保氏に聞いたところ「耐震装置バネ外れ、天真折れ、ガンギ等のホゾ折れ ローター芯折れ、そして針ズレ(外れ)が考えられます」。このようにムーヴメントに影響を及ぼすばかりか、外装に傷を付けてしまう可能性も高いため、スポーツ時の着用はぜったいに避けたいところだ。

 それともうひとつの温泉とサウナもNGである。いくらサブマリーナーの防水性能が高いからと言って、さすがに着けて入る人はほとんどいないのかもしれないが、もし、着けて入るとどうなるのかも久保氏に聞いてみたところ「急激な温度変化は、ゴムパッキン、風防パッキンの劣化を進めてしまう可能性があります」。

 確かに、ロレックスがケースに採用する904Lスチールについて理論上は高温の酸性泉にも耐えられるようだが、それ以外のパーツに与える影響はけっして少なくないため、やはり温泉・サウナは着けないで入ることに限るというわけだ。

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菊地 吉正 - KIKUCHI Yoshimasa

時計専門誌「パワーウオッチ」を筆頭に「ロービート」、「タイムギア」などの時計雑誌を次々に生み出す。現在、発行人兼総編集長として刊行数は年間20冊以上にのぼる。また、近年では、業界初の時計専門のクラウドファンディングサイト「WATCH Makers」を開設。さらには、アンティークウオッチのテイストを再現した自身の時計ブランド「OUTLINE(アウトライン)」のクリエイティブディレクターとしてオリジナル時計の企画・監修も手がける。
2019年から毎週日曜の朝「総編・菊地吉正のロレックス通信」をYahooニュースに連載中!

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