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【ダマスカススチール採用、20万円台の価格破壊トゥールビヨン】ドイツの新鋭、ヴァルドホフの新作時計コンチネンタルS【実機レビュー】

【ヴァルドホフのブランド紹介】
 ストーヴァで時計師として働いていた経歴をもつマンフレッド・スタルクが2015年にドイツのフォルツハイムで創設。海外のサプライヤーから外装パーツやムーヴメントの供給を受けているが、ドイツで企画立案、組み立て、品質管理を実施することで、同価格帯の安価なトゥールビヨンに比べて品質の高いモデルを製造している。


》文字盤について

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 古代のダマスカス鋼自体は現在は製法が絶えている幻の金属のため、異種の金属を重ね合わせて人工的に模様作っており、積層させた金属層が美しい波状の縞模様を見せる。時分針とインデックスだけのシンプルなデザインにすることで、ダマスカススチール 文字盤の模様と、6時位置のトゥールビヨンの存在感を際立たせている点も魅力的だ。


》ムーヴメントについて

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 ムーヴメントは、中国の専業メーカー、“Hangzhou”の手巻きムーヴメント、Cal.Hangzhou3452を登載。“ツインバレル”仕様にすることで、約72時間のロングパワーリザーブを実現。


》外装について

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 10角形の904Lベゼルと8角形の316Lのミドルケース。異なる素材、異なるフォルムで成型されたパーツを組み合わせることで、立体的で重厚な質感を際立たせている。別体で成型して研磨の仕上げを施すことでパーツの加工精度を高めている点、鏡面とヘアラインの組み合わせで高級感を高めている点にも注目したい。ベゼル、ケースに加えて弓環の加工精度が高い。


【装着感について】

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 ラグを含まないケースの直径は41mm、ラグの上下幅が約48mm、厚さは約12mm。分厚く、大きめのサイズ感となっているが、裏ブタがフラットでミドルケースからはみ出ない構造(ブレスの接続部分が裏ブタより下にある)ため、ブレスレットの可動域が大きく手首に合わせてしっかりとホールドしてくれる。重厚な見た目は一見着けに苦そうな印象だが、装着感も悪くない。


【総評】
 ヴァルドホフは共栄産業と提携することで日本国内でのメンテナンス体制を確保している点も特徴のひとつ。20万円台後半という価格は決して安価ではないため、国内でメンテナンス体制が整えられている点は高く評価したいポイントだ。また、重厚な見た目からは想像できないほど、意外に装着感が良い点も好印象だ。厚みのあるフォルムは好みが分かれるがドイツの工場で品質管理を実施しているため、ほかの安価なトゥールビヨンに比べると質感も良い。トゥールビヨンを際立たせつつ、ダマスカススチールのおかげで文字盤の印象が間延びしていない点も評価したい。


【問い合わせ先】
カルペディエム
MAIL:info@carpediemjp.com(※問い合わせはメールにて対応)


 

文◎船平卓馬(編集部)

 


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