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「こんなのあったの」と驚く。かつてデイトジャストに存在した個性的な文字盤たち|ロレックス通信 No.185

サンビームと呼ばれていた個性的かつモダンな文字盤(画像クリックで拡大)

 特に2004年から2017年まで生産されたデイトジャスト第6世代(現行は第7世代)では、それ以前には見られなかった個性的なデザインが多く採用された。その代表的なものを挙げてみると以下のとおりである。

【ツートン】センターサークルを境に色分けされている文字盤(トップの写真左)
【彫コンピュータ】コンピュータグラフィックによってROLEXの文字が幾何学的に作られていることからこう呼ばれる、通称「ホリコン」(正式名はジュビリー)。第5世代にあった凹凸のないタイプはプリントコンピュータと呼ぶ。ちなみにごく最近まで採用されていたが、現在はどうも公式サイトに見当たらないようだ
【コンセントリック】渦巻状の模様のことをこう呼ぶとのこと(トップの写真右)
【サンビーム】雲間から差し込む太陽の光線のような装飾から付けられた
【グラデーション】中央から外周に向かって色が徐々に黒っぽく変化する。特にインデックスにダイヤを使ったタイプに多く、ダイヤを際立たせるためと言われている
【ピラミッド】ピラミッドのような正三角錐の凹凸モチーフで構成されたデザイン。主にローマンインデックスタイプに見られる仕様
【ウェーブ】彫コンピュータとは対照的に、ウェーブパターンの中にROLEXの文字がデザインされたかなり個性的なタイプ

 第6世代が登場した2000年代は中国など新興国の台頭も加わりマーケットは右肩上がりに拡大するほど高級時計産業自体の勢いがかなりあった時代。様々な個性的な文字盤が採用された背景にはこういったことも関係しているのかもしれない。

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菊地 吉正 - KIKUCHI Yoshimasa

時計専門誌「パワーウオッチ」を筆頭に「ロービート」、「タイムギア」などの時計雑誌を次々に生み出す。現在、発行人兼総編集長として刊行数は年間20冊以上にのぼる。また、近年では、業界初の時計専門のクラウドファンディングサイト「WATCH Makers」を開設。さらには、アンティークウオッチのテイストを再現した自身の時計ブランド「OUTLINE(アウトライン)」のクリエイティブディレクターとしてオリジナル時計の企画・監修も手がける。
2019年から毎週日曜の朝「総編・菊地吉正のロレックス通信」をYahooニュースに連載中!

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