昨年12月1日の発表を受けて、その3日後に当連載では「正規ロレックスがついに中古市場に参入! 今後どうなる“2次流通市場”」(関連記事参照)と題した記事を書かせていただいたのだが、それがものすごい反響でことの大きさをあらためて実感した気がした。そして、それからちょうど2カ月が経った。
そこで先日、海外はどのように捉えているのかを、ドイツに本拠を構え世界的な規模で2次流通市場の巨大なマーケットプレイスを運営する“Chrono 24”。そのCEOであるティム・シュトラッケ氏にその点について今回聞いてみた。
「ロレックスの中古市場への参入は、近年見られた需要の驚異的な高まりを考えると予想されたものでした。ロレックスが2次流通市場の意義を認めたことにより、この市場が業界全体においてさらに正当なものとして受け止められることが期待されます。ちなみにChrono24において、ロレックスは取引量の40%を占めています。現在世界で推定3000万本のロレックスの時計が流通していますが、この参入により、高級時計に興味を持つファンたちの購入意欲はさらに高まるでしょう。すでにロレックスは、18〜34歳のChrono24ユーザーによる購入リクエストの44%以上を占めています。この発表は、弊社プラットフォーム上でのロレックスの需要をさらに高めると予想しており、ジュネーブの他の高級時計ブランドがどのような反応を見せるのか、とても楽しみにしています」
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