Lorca Watches(ロルカ・ウォッチ)は、アメリカ・ニューヨークを拠点とするシンガーソングライターのジェシー・マーチャントによって設立された、日本未上陸のマイクロウオッチブランド。
マーチャントはスイス人の母とカナダ人の父を持ち、カナダ南東部のケベック州モントリオール出身で幼少期から音楽に親しみ、7歳からクラシック・ギターを習った。 アメリカ・ニューヨーク州の北部にある、アディロンダック山地にある実家で隠遁生活を送りながら、作曲活動を行っていたそうだ。
15年前に音楽家であり、詩人でもあった祖父からゴールドウオッチを受け継いで以来、時計に腕時計に対する興味を強めていったマーチャントは、ソロパフォーマーとしてヨーロッパでツアーを行った際に、自身で時計ブランドを立ち上げるというアイデアのきっかけを得る。
頻繁にヨーロッパとカナダを行き来してツアーをするなかで、旅の友となる理想的な腕時計がないと日々感じるようになったのだ。滞在先のウオッチストアで新品やヴィンテージの時計を捜すも、理想とするものが見つからなかったため、マーチャントは自分の時計をデザインする決意をする。
彼がイメージしたのはスポーツウオッチでありながらも可憐なコンパクトなデザインで、ステージでもジョギングやハイキング、海や湖で泳ぐときにも着用できるバランスの取れた腕時計。
ファーストコレクションとしてリリースされたロルカ・モデル No.1GMTは、彼が音楽活動で長距離移動した経験や冒険の中から生まれたモデルとなっている。
【編集部の注目モデル】
Lorca Watches(ロルカ・ウォッチ)
ロルカ・モデル No.1GMT
モデル No.1 GMTはコンパクトなケースと視認性に優れたクラシカルな文字盤デザイン、ライスブレスを組み合わせたヴィンテージスタイルの温もりを感じさせるモデル。
1960年代前後、機械式時計黄金時代のヴィンテージウオッチにオマージュを捧げつつも、独創的なデザインに仕上がっている。
ベゼルはフレアで固定され、表面には繊細な同心円状のヘアライン仕上げを採用。控えめな印象のセリフ書体で24時間の表示が刻印されている。表面にヘアライン仕上げ、ファセットを備えるサイド面にポリッシュ仕上げを交互に配したシャープなラインが、洗練された外観を際立たせている。
ねじ込み式リューズを採用し、200m防水機能を確保しており水中での使用に十分耐えうる性能を備えている。創設者のジェシー・マーチャントが長年探し求めていたもの、それはオリジナルでありながら、クラシックなデザインで“あらゆるシーンで使える時計”であるが、まさにそのイメージを体現したモデルと言えるだろう。
ケースサイズ36mm、厚さ11.2mm。 自動巻きムーヴメント ソプロード C125 R4を搭載。閉じたケースバックからは見えないがエングレービングされたローターを採用しているようだ。
2023年3月7日午前9時(GMT-5)より、ウェブサイトで各スタイル250本予約受付を開始され、23年4月4日までの先行販売価格は1450米ドル(約18万6000円) 、23年4月4日以降は1750米ドル(日本円で約22万4000円)。
》Lorca Watches(ロルカ・ウォッチ)公式サイト
https://lorcawatches.com
文◎William Hunnicutt
時計ブランド、アクセサリーブランドの輸入代理店を務めるスフィアブランディング代表。インポーターとして独自のセレクトで、ハマる人にはハマるプロダクトを日本に展開するほか、音楽をテーマにしたアパレルブランド、STEREO8のプロデューサーも務める。家ではネコのゴハン担当でもある。
https://www.instagram.com/spherebranding/
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