小スライド 日本未上陸ブランド 話題のトピックス

【時計職人が手作業で針やケースを製作する実力派ブランド】フィンランドの新鋭、ユハ・エスコラ(Juha Eskola)に注目

 Juha Eskola(ユハ・エスコラ)は、フィンランドの西海岸中部に位置にあるオストロボスニア出身の時計職人が2021年に立ち上げた日本未上陸のマイクロウオッチブランドだ。


 ブランド名は創業者であるエスコラの名前に由来しており、彼は15年にフィンランド南部、エスポーのレッパヴァーラにある、フィンランド時計専門学校に入学し、時計職人としてキャリアをスタートさせている。

 エスコラは時計学校の学生として技術を学んでいた時から自身の時計ブランドをデザインして作るという夢を追い求めており、“ユハ・エスコラ”のファーストコレクションである“ユハ・エスコラ N1.”の最初の試作機は、まだ時計学校に在学中であった16年に製作されたそうだ。

 この16年に製作された試作機はETAのCal. 6497をモディファイしてムーンフェイズ機構を加えたムーヴメントを採用しており、伝統的な時計製造と夜空にインスパイアされた意匠が特徴であった。


 エスコラはその後も自身が理想とする時計の製作を継続し、試作機の製作から5年後の21年に、“ユハ・エスコラ N1.”を完成させ、夢であった自身の時計ブランド、ユハ・エスコラを創設することとなる。


【編集部の注目モデル】
Juha Eskola(ユハ・エスコラ)
“ユハ・エスコラ N1.”

 ケースサイズは41.7mm、厚さ13mm。風防とシースルーバックのガラス面にはサファイアクリスタルを採用しており、手巻きのETA 6497 ムーブメントを独自にモディファイしたCal. 109を裏面から鑑賞することができる。受注生産のため購入から約3カ月後の納品となっており、販売価格は5580ユーロ(約79万円)。


 ケース、針、インデックス、ムーンフェイズディスク、ムーヴメントの受け板やネジなど、時計のパーツの大部分をオリジナルで製作し、要所に手作業で仕上げを施していることを考えると、かなり値頃感のある価格と言えるのではないだろうか。

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