ここ数年、高級時計市場でカラフルな時計が流行しつつある。しかもブルーやグレーといった比較的落ち着いた色合いは定番化までしている。
さらに今年は、より明るいグリーンやイエロー、ターコイズブルーといった、これまでの高級時計では見られなかった、ポップな色合いも多く採用されている。カラーダイアルは高級時計市場の新潮流として脚光を浴びているのだ。
本企画では3回の連載記事として世界的なトレンドとなっているカラーダイアルウオッチを改めてクローズアップしていく。
まず、注目したいのがカラーダイアルのデザインについて。実はカラーダイアルとひと口に言っても、色の明暗や仕上げによって、同じ色でも雰囲気はまったく異なる。
そこで、第1回目となる今回は、カラーダイアルの定番デザインである“ワントーン”、と“グラデーション”について解説していきたい。
同じ色の区分けでもそれぞれ様相が異なるため、購入の際の参考にしてみてほしい。
【デザイン其の1:ワントーンタイプとは】
ワントーンは、カラーダイアルでも最もラインナップが豊富なスタンダードデザイン。文字盤が1色に塗られたシンプルなデザインで素材にはマット、ラッカーなどがある。針やインデックスまで完全に1色タイプのものもあれば、このモデルのように、針やインデックスにベースカラーと異なる差し色をプラスしたものもある。
MOVEMENT IN MOTION(ムーブメント・イン・モーション)
フィギュア アナデジテンプ
1980年代に、ファッションアイテムとして人気を博したシチズンの“アナデジテンプ”をリデザイン。文字盤はアナログとデジタルが融合したレトロモダンな顔立ち。男心をくすぐるデザインが魅力だ。
■Ref.MIM-AD-SS/GR。SS(32.5×40.6mmサイズ)。5気圧防水。クォーツ。2万6400円
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TiCTAC渋谷ヒカリエ店
TEL.03-3406-3722