今回はエクスプローラー I について取り上げる。ちなみに正式にはモデル名にローマ数字の「 I 」は本来付かないが、その後に登場したエクスプローラー II と区別しやすくするためにかなり前から便宜上付けられていたもので、いまや時計好きの間ではそれを短くした“エクワン”という愛称で呼ばれるぐらいに浸透している。そのためここでもエクスプローラー I を使わせていただく。
2021年のモデルチェンジによって登場した第7世代となるRef.124270
さて、エクスプローラー I の購入を考える際に、迷わず最新スペックの現行モデルという人もいれば、現行にするか旧型にするかを悩んでいるという人もいる。そこで今回は、後者でしかもひとつ前の旧型との比較を前提として書いてみたいと思う。
現行モデルは2021年のモデルチェンジで登場した7代目のRef.124270である。そしてそれの旧型となるのは、2010年から20年まで製造された6代目Ref.214270だ。最大の違いは大きく二つ。自動巻きムーヴメントが3100系から現行は最新の3200系に変わった点と、ケースが39mmから36mm径へとサイズダウンし、誕生当初からの本来のサイズに戻った点である。
通常、現行とひとつ前の旧型で検討するとなると、予算的な理由が大きいのだが、エクスプローラー I のこの世代においては、サイズの違いも検討する際の重要なポイントとなってくる。サイズ感は手首の太さによってまったく変わってくるため、この両者で検討する場合は、必ずショップに行って実際に手首に乗せてみてサイズ感を確かめることが大切だ。
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