セイコーは時計塔竣工から90周年にあたる2022年6月10日“時の記念日”に、銀座4丁目の和光本館を“SEIKO HOUSE GINZA”(セイコーハウス銀座)に改称し、グループのブランド発信の拠点として活用を進めているが、今回の改修のラストピースとなる7階フロアの改装が完了し、“アトリエ銀座”として運用を開始することを発表した。
アトリエ銀座はエアシャワーや温湿度管理を備えたクリーンルーム(防塵室)の機能を有する時計工房で、同社グループの日本の美意識に根ざした「ものづくり」文化や匠の技を情報発信する場として活用される。熟練の技を持つセイコーの職人のなかでも、特に優れた技を持つ匠が組み立て・調整を行う予定で、さらに優れた技術を有する設計者、デザイナーなどが集い、互いに刺激しあいながら感性価値に訴える革新的な製品開発を追求する工房としても活用していくという。
スペース的には約25平米とこじんまりしたスペースだが、ガラス張りで開放感があり、見学者は時計職人の作業の様子を間近で見学することができる。ふだんはなかなか目にできない機械式時計の組み立て・調整作業を体感できる貴重なスポットといえるだろう。セイコーとしても創業の地にこのような工房を設けることは特別な意味があり、最高峰をアピールするスペースとして今後のユニークな展開を期待したい。
東京都中央区銀座4-5-11 SEIKO HOUSE GINZA 7階
【問い合わせ先】
セイコーウオッチお客様相談室
TEL.0120-061-012
www.seikowatches.com