日本市場はもちろん、グローバルブランドとしても存在感を増しているセイコー、シチズン、カシオの3ブランドに注目し、それぞれ、ブランドごとに人気モデルのTOP10を選出していく連載企画。
今回は、セイコーが誇るスポーツウオッチ、プロスペックスのTOP10を一挙に紹介していく。
プロスペックスは国産初のダイバーズウオッチ誕生から55年を迎えた20年以降、ダイバーズウオッチを拡充しているのだが、この戦略が支持を集めて3位のスピードタイマー ソーラークロノグラフを除く、1位から10位までをすべてダイバーズウオッチが独占する結果となった。
1位のSBDC141をはじめ、過去のアーカイブから範を得た“現代デザイン”と呼ばれる復刻系モデルが存在感を強めた点にも注目したい。
【プロスペックスの売れ筋:第1位】
SEIKO PROSPEX(セイコー プロスペックス)
ダイバースキューバ 1965 メカニカルダイバーズ 現代デザイン Save the Oceanモデル
1965年に発売された国産ブランド初となるダイバーズウオッチの現代解釈モデル。北極、南極、エベレストなどの過酷な環境下で多くの探検家に使用された名作の意匠を継承しつつ、200m空気潜水用防水にスペックアップしたほか、意匠でも現代的アレンジが加えられている。
■Ref.SBGC165。SS(40.5mm径)。200m空気潜水用防水。自動巻き(Cal.6R35)。14万8500円
“Save The Ocean”は、プロスペックスの売り上げの一部を寄付し海洋保護に貢献する取り組み。海の生態系を維持する重要な役割をもつ“氷河(グレイシャー)”をモチーフに型打ちの装飾とカラーが個性を加えている。
バックルは本格ダイバーズウオッチらしく、Wロック式なので着脱の誤作動を起こしにくく安全性が高いダブルロックを備えたプッシュ式三つ折れタイプ。さらに、エクステンダーにより調節を行うことができる。
上の写真はモチーフになった1965年発表のファーストモデル。66年から4回にわたって南極観測隊越冬隊員の装備品として寄贈され、その後も多くの冒険家、探検家によって、北極、南極、エベレストなど地球のあらゆる過酷な環境下で使用された。
》編集部:船平の注目ポイントはコチラ
「ダイバーズウオッチ 黎明期である1960年代に多くのブランドで採用されたスキンダイバースタイルの無骨なケース、夜光塗布の長方形インデックスなど、65年に発売された国産初の潜水用150m防水ダイバーズウオッチから意匠を継承しつつ、文字盤の立体的な造形やカラーリングで個性をプラス。独自の表面加工技術ダイヤシールドで強度を高めたケースとブレスレット、200m空気潜水用防水のスペックなど、品質、美観、機能を全方位的に向上させている点も注目だ」
【プロスペックスの売れ筋:第2位】
SEIKO PROSPEX(セイコー プロスペックス)
SBDC101
1965年に発表されたセイコーのファーストダイバーズをモチーフにした現代解釈モデル。最大70時間パワーリザーブを備える。
■SS(40.5mm径)。200m空気潜水用防水。自動巻き(Cal.6R35)。14万3000円
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「多彩なバリエーションが展開されているファーストダイバーズの現代解釈モデル。このモデルはグレーの文字盤と逆回転ベゼルを採用し、スタイルを選ばずに着けられるデザインに仕上げらえているのが人気のポイント。ケース径40.5mm、厚さ13.2mmと程よいサイズ感も支持を集めている」
【プロスペックスの売れ筋:第3位】
SEIKO PROSPEX(セイコー プロスペックス)
スピードタイマー ソーラークロノグラフ
1960~70年代に人気を集めたスピードタイマーからインスパイアされたソーラークロノ。39mmケース、白黒ツートンの意匠など、往年の名作を思わせる意匠が魅力となっている。
■Ref.SBDL085。SS(39mm径)。日常生活用強化防水(10気圧)。ソーラー(Cal.V192)。7万4800円