》1950年代の流行を再現したレトロな文字盤
このモデルは1950年代に米海軍の軍人の間で愛用者が多かったという、12・6・9時に三角形の夜光インデックスを配した初期仕様のスーパーシーウルフ(上の写真)をベースに採用している。当時のオリジナルモデルと復刻されたスーパーシーウルフ53 スキンオートマチック比較してみると、質感を高めつつ、外装、文字盤のデザインや雰囲気を再現していることがわかるはずだ。
表面を少し荒らした梨地仕様の文字盤には、特徴的な逆三角形のインデックスがレイアウトされており、当時の流行を再現したレトロなデザインがデザインに個性とインパクトを加えている。
また、デザイン的な魅力に加え、視認性の高さも魅力。メタルフレームにアラビア数字を配置し、そこにルミノバ夜光を塗布した仕様となっており、あらゆる環境で高度な視認性を確保している。
》ベゼル・ケースも50年代のフォルムを再現
復刻モデルでは、シンプルで直線的なラグや小振りで薄型のフォルムなど当時のスキンダイバーケースを継承しつつ、現代の優れた技術で品質が強化されている。ケース、ブレスレットともに均質な筋目を施したヘアライン仕上げで表面を加工しており、小傷や汚れが目立ちにくい実用性の高い仕上がりと言えるだろう。
》インハウスの自動巻きムーヴメントを搭載
ゾディアックのシーウルフ 53にも搭載されている自社製ムーヴメント、Cal.STP1-11。ゾディアックが属するフォッシルグループ傘下のムーヴメントメーカー、STP社が自社で設計、製造を行ったベースムーヴメントであり、44時間パワーリザーブ(ゼンマイを最大に巻き上げた状態からの駆動時間)、精度も1日にプラス0秒からプラス15秒の精度に調整を実現。これは、ETA社のCal.2824-2がマイナス15秒からプラス15秒であることと比較しても、汎用ムーヴメントとして実用性をしっかりと確保したスペックといえるだろう。
【問い合わせ先】
フォッシルジャパン(ゾディアック)
TEL.03-5992-4611
https://www.zodiacwatches.com/en-us/
ゾディアック販売サイト(タイムギアオンラインショップ)
https://timegear-onlineshop.com/?pid=171887974
【タイムギアチャンネル:実機レビュー動画】
文◎船平卓馬(編集部)
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