Objest(オブジェスト)は、インダストリアルデザインで15年以上のキャリアを持つ、ジャレッド・マンケロウにより2014年に設立された日本未上陸のマイクロブランド 。
イギリスの首都、ロンドンにあるオフィスでデザインが製作され、個性を備えつつ無駄な装飾を排除したミニマルなデザインと、スイス製の高品質な作りを兼ね備えているのが、特徴となっている。
創設者のジャレッド・マンケロウはコンラン、タンジェリン、イデオなど、デザインで注目される企業と協業した経歴をもつデザイナーであり、オブジェストの時計はロンドンのアート、建築、文化からデザインのインスピレーションを受けている。
シンプルなデザインだが、パーツの造形、仕上げの品質、デザインバランスに徹底したこだわりをもっており、時計はすべてスイスメイド。プロトタイプ製造前に何ヶ月もかけて改良が加えられている。現在のコレクションは、構想から最終的な完成まで6〜8カ月を要しているそうだ。
ケースは小石を思わせるラグがないデザインで、あらゆる手首サイズに快適にフィットする完成度の高いバランスを実現している。ベルトはケースと一体型でアタッチメントされ、丸みを帯びたケースは、モダンで個性的な印象を与える一方で、主張しすぎないシンプルさを備えている。
フラッグシップコレクションであるオブジェスト・オートマチック・コレクションは、6色のカラーバリエーションがあり、ユニセックスでクォーツとオートマチックの2種類のモデルをラインナップ。クォーツは40mm、オートマチックは42mmと、搭載するムーヴメント合わせて二つのサイズ展開となっている。
スタイルによって販売価格は異なるが、495〜795英ポンド(約8万3000円〜約13万3000円)で、同社ウェブサイトでも購入することができる。
オマージュという名のコピーが横行している現実において、個性的でありながらも革新的なデザインは新たな視点をもたらしてくれる。これからのデザイン・ウォッチを切り拓くブランドとして、オブジェストを注目していきたい。今回はオブジェスト・オートマチック・コレクションから三つのモデルを紹介する。