【オクタゴンケースとクッション型のベゼルが存在感抜群】
デザインの特徴となっているのが、オクタゴンケースとクッション型のベゼルだろう。ケースはオーデマ ピゲのロイヤルオークを彷彿とさせる八角形のフォルムを採用しているが、リューズを備えた右側を直線、左側を曲線と、左右非対称にデザインすることで、個性をプラス。表面は縦のヘアライン、面取りしたエッジ部分を鏡面に仕上げることで、立体感と高級感を高めている。
ベゼルは1980年代の”Sous-Marine“というモデルから着想を得ており、表面に6つの凹みを設け他立体的なフォルムが特徴。表面、凹み、サイドはヘアライン、面取りされたエッジ部分は鏡面に仕上げられている。ベゼルとケースの表面に施されたヘアライン仕上げが、段差を越えて合流するように計算されたデザインにも、こだわりが光る。
【同心円のエンボス文字盤と立体感のあるインデックス】
新作では同心円状のエンボス加工文字盤を採用。規則的に立体的な曲線をレイアウトしたデザインは、光沢のあるラッカーの文字盤を採用していた前作に比べて、より現代的でスポーティな印象を感じさせる。
凹凸を備えたエンボス文字盤には、メタルフレームにルミノバ夜光を塗布したアプライドインデックスを配置。文字盤に立体感を加えるほか、メタルフレームを採用することで夜光に厚みを持たせており、暗所での視認性も高い。
【1960年代のモデルから着想を得たスリムなフォルムも魅力】
固定エンドリンクでケースとブレスレット連携させたシームレスなデザインがラグスポテイストを醸し出す。ケースは直径39mmで、上下のラグの先端までの長さは43.5mm。
マイクロローターを備えた新型ムーヴメントを搭載したことで、従来のリストマスタートラベラーよりケースの厚さは12mmから9.20mm(風防除く)に薄型化されました。ケースの薄型化にあわせてブレスレットも3.5mmから3mmに薄型化を実現している。
【マイクロローター仕様の新しい自社ムーヴメントを搭載】
フランスの自社工房でデザインから組み立てまでを行ったという新開発の自社製ムーヴメント、CMM.20を搭載。メインプレートとブリッジにはサテン仕上げとマイクロブラスト加工に加え、IP加工により文字盤のカラーと連動した3色のカラーリングにデザイン。デザインに統一感を持たせると同時にエレガントな外観と印象をプラスしている。
調節機構(テンプとヒゲゼンマイ)など約20パーセントのパーツはスイス製だが、残りの80パーセントについてはフランス製のパーツを採用。公式サイトによるとモルトーの自社工房でパーツの製造を実施している。
日差-3/+7秒、パワーリザーブは70時間を確保しており、実用性も高い。テンプには耐変形性、耐腐食性、耐磁場性に優れた低熱膨張合金グリュシデュール製。マイクロローターは巻き上げ効率を重視し、高密度のタングステン合金を採用。
【問い合わせ先】
イエマジャパン
TEL.03-5875-8810
リストマスター先行予約サイト
https://timegear-onlineshop.com/?pid=171471997
文◎船平卓馬(編集部)