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ぜひ手に入れておきたいヴィンテージ [第2回]|サブマリーナー、Ref.5513|ロレックス通信 No.172

[ メーターファースト ]
マット文字盤最初期の仕様
防水表記のフィート表記よりもメートル表記が先にきているものをこう呼ぶ。ミラー文字盤からマット文字盤への移行期、つまりマット文字盤の最初期にだけみられる仕様のためかなりレア度は高い。また、SUBMARINERが下にあるのも特徴。マークⅠ型同様に“下サブ”と呼ばれる。

[ マーク Ⅰ ]
フィートファースト+下サブが特徴
マットダイアル最初期の個体と同じく6時位置の2段表記は上に防水性能、下にSUB MARINERが表示されるが、防水表記がメートルではなくフィートが先に記載された通称フィートファースト仕様に変更された。これ以降はこれが踏襲されるが、加えて上下の位置が逆になってしまう。

[ マーク Ⅱ ]
“0”(ゼロ)のフォントに注目
マークⅠ型でも触れたが、マークⅡ型も6時位置の表記はSUBMARINERが上段に来て、下段にフィートファーストの防水表記というスタイルになる。ただ、それ以外に目立った特徴がないが、強いて挙げるとすると、防水表記の数字の書体が若干平体のため数字の“0(ゼロ)”が円に近い丸い書体に見える点だ。また6時位置の書体がクセのないシンプルなゴシック体という点も特徴だ。

[ マーク Ⅲ ]
インデックスが目盛りと接地した通称“ロリポップ”
1970年代後半から80年代前半の個体には、インデックスのドットが若干大きいものがある。この期間の個体については“マキシダイアル”と呼ばれていて人気が高い。そしてこのマークⅢ型はそのなかでも外周の秒目盛りとそのドットが接しているため、キャンディーのように見えることから“ロリポップ”の愛称で呼ばれ、レア度は極めて高い。また、防水のフィート表記の“f”と“t”の横棒の位置が段違いというのも特徴。

[ マーク Ⅳ ]
書体がセリフ付きに変更された
このマークⅣ型も肉眼では見分けるのはかなり難しいかもしれない。それは見分けるポイントとして挙げられているのが6時位置の書体だからだ。SUBMARINERに使われている書体はマークⅡ型に近い書体なのだが、よく見ると書体の端に若干のセリフ(飾り)が存在することがわかる。また、防水表記の数字“0(ゼロ)”もまん丸ではなく通常の書体が使われている。

[ マーク Ⅴ ]
防水よりもモデル名表記のほうが長い
このマークⅤ型のレアポイントは比較的にわかりやすい。マットダイアルの6時位置の防水表記はSUBMARINER表記の左右の長さよりも若干大きいのが一般的なのだが、このマークⅤ型は逆にSUBMARINER表記の左右のほうが長いというのが特徴である。

【画像】サブマリーナー、Ref.5513のマーク1〜5のレアポイントを写真でチェック!

菊地 吉正 - KIKUCHI Yoshimasa

時計専門誌「パワーウオッチ」を筆頭に「ロービート」、「タイムギア」などの時計雑誌を次々に生み出す。現在、発行人兼総編集長として刊行数は年間20冊以上にのぼる。また、近年では、業界初の時計専門のクラウドファンディングサイト「WATCH Makers」を開設。さらには、アンティークウオッチのテイストを再現した自身の時計ブランド「OUTLINE(アウトライン)」のクリエイティブディレクターとしてオリジナル時計の企画・監修も手がける。
2019年から毎週日曜の朝「総編・菊地吉正のロレックス通信」をYahooニュースに連載中!

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