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確かにスムースベゼルでは初。新旧エアキングを実機で比較してみた感想|ロレックス通信 No.168

写真では立体的なサイズ感がわからないためあまり違いを感じないかもしれないが、現物を実際に手にするとその違いは意外に大きい

 新たにエクスプローラー I と同じカレンダー機能を持たない70時間パワーリザーブの新型Cal.3230が搭載された。旧型は耐磁時計のミルガウス用に作られたCal.3131と同じものが採用されていたため、耐磁シールド(ムーヴメントを覆って磁気から守るカバー)も装備されていた。

 そのため耐磁時計としての性能を有していたが、今回のリニューアルで通常のムーヴメントになったことに加えて、磁気シールドも無くなったことから他のスポーツモデルと同様の耐磁レベルとなってしまった。しかし、そのぶん分厚いケースから解放されたことで、着けやすくなったことは、ユーザーにとってメリットをいちばんに感じるところに違いない。

 最後に今回のリニューアルについて全体をとおして思ったことは、デザインや性能など多岐にわたって改良されておりかなりブラッシュアップされていることは確かだが、それ以上にパイロットウオッチとしての方向性が定まった点は良かったのではないか。そして全体的に引き締まって、見た目にもスポーティになり、それに準じてケースが薄くなり重量も軽くなった。繰り返しになるがやっぱり着けやすくなったということがいちばんだろう。

 さて、当ウオッチライフニュースに設けている「週刊ロレックス相場」の直近の安値相場を見ると157万円。8月以降から大きな変動もなく推移している数少ないモデルだ。

【画像】新旧エアキングの細部の写真と相場の動きをグラフでチェック!

菊地 吉正 - KIKUCHI Yoshimasa

時計専門誌「パワーウオッチ」を筆頭に「ロービート」、「タイムギア」などの時計雑誌を次々に生み出す。現在、発行人兼総編集長として刊行数は年間20冊以上にのぼる。また、近年では、業界初の時計専門のクラウドファンディングサイト「WATCH Makers」を開設。さらには、アンティークウオッチのテイストを再現した自身の時計ブランド「OUTLINE(アウトライン)」のクリエイティブディレクターとしてオリジナル時計の企画・監修も手がける。
2019年から毎週日曜の朝「総編・菊地吉正のロレックス通信」をYahooニュースに連載中!

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