先週に引き続き今回は1〜10位について紹介する。その前に前回読まれていない方のために、まずこの情報について簡単に触れさせていただく。
“Chrono24(クロノ24)”とは、ドイツ・カールスルーエに本拠を構え、年間900万人以上が利用する世界最大の高級時計のECサイトである。そしてこの情報は同サイトが高級時計の専門誌「パワーウオッチ」のために特別に集計した、2022年上半期の購入リクエスト数ランキングだ。
なお、同サイトでは新品も中古も販売されているため、データはそれらすべてを含んだ集計となっている。つまり2次流通市場での販売データということになる。
では、早速トップ10の顔ぶれを見ていきたい。
1位 ロレックス デイトジャスト
2位 ロレックス サブマリーナーデイト
3位 オメガ シーマスター ダイバー300M コーアクシャル マスター クロノメーター
4位 オメガ スピードマスター ムーンウォッチ プロフェッショナル クロノグラフ
5位 ロレックス デイトナ
6位 ロレックス GMTマスター II
7位 ロレックス オイスターパーペチュアル
8位 スウォッチ ムーンスウォッチ
9位 オーデマ ピゲ ロイヤルオーク
10位 チューダー ブラックベイ フィフティ-エイト
オメガとスウォッチのコレボ企画としてリリースされた“ムーンスウォッチ(MOONSWATCH)”。8位という驚きの結果に
まずベスト4だが、歴史的に見てもすべて不変な定番ロングセラーだというのがおもしろい。なかでも1位がデイトジャストというのがリアルだ。日本の2次流通の場合は人気の中心がスポーツ系ばかりに偏るため、上位にデイトジャストが入ることはまずない。しかし実数でいくとやはり圧倒的に販売されているのはデイトジャストということがわかる。高級時計の所持率では世界で一番多いと言われるのもうなずける結果だ。
そして、今回最も注目なのは、8位のムーンスウォッチである。オメガとスウォッチとのWネームであるばかりか、そのデザインが4位のスピードマスターとそっくり。しかも定価が3万円台という驚きの価格でセンセーショナルにデビューを果たした。そのため発売日には購入者が殺到するなど日本でもテレビニュースで取り上げられるほど話題を呼んだモデルだ。それが世界レベルでベスト10入りとは恐れ入った。