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そろそろ下げ止まりか。9月度のロレックス相場定点チェック!|ロレックス通信 No.164

 月に1度の実勢価格定点チェック。今月はこれまでとは一転して、GMTマスター II とミルガウス以外はすべて先月よりも微妙に上昇という結果となった。

今回異常な値動きとなったデイトナの黒文字盤

 主要11モデルの価格推移を毎週金曜日にチェックしてお知らせする当ウオッチライフニュースの「週刊ロレックス相場」。そこに掲載されるグラフを確認すると、ずっと値下がり傾向にあったロレックスだったが、各モデルは8月下旬を底値に上昇に転じているようだ。

 これは円安がさらに進行した、そんな時期と重なるため、このあたりも多少は関係しているのかもしれない。ただ、なかにはそんなレベルどころではない上げ幅になっているモデルがある。デイトナの黒文字盤だ。

2月から急激に下がり続けていたデイトナの黒文字盤だったが、急上昇していることがわかる

 ちょうど1カ月前に実施した定点チェックでは424万円。それが今回469万円と45万円も高騰している。ちなみにこの1週間でみるとその上げ幅は20万円。明らかに急激だ。下に掲載した一覧には載っていないが、もう一方のデイトナ白文字盤はどうかというと、1カ月前が505万円で今回が524万円。それなりに上がってはいるものの、上げ幅は黒文字盤のほうが倍以上というちょっと不思議な値動きになっていることがわかる。いずれにせよこれまでにはなかった動きである。これについてショップにも聞いてみたが一時的なもなのかどうかも含めて正直なところわからなかった。

 さて、それ以外のモデルの動きは次のとおり。

■主要11モデルの月間ロレックス相場(9月16日更新)

【GMTマスターII/Ref.126710BLRO】国内定価127万2700円
・324万円 → 319万円(↓) 先月より5万円ダウン

【デイトナ/Ref.116500LN】国内定価172万400円
・実勢価格:424万円→469万円(↑) 先月より45万円アップ

【サブマリーナーデイト/Ref.126610LN】国内定価119万6800円
・実勢価格:204万円→216万円(↑) 先月より12万円アップ

【サブマリーナーデイト グリーン/Ref.126610LV】国内定価125万9500円
・実勢価格:254万円→267万円(↑) 先月より13万円アップ

【ミルガウス/Ref.116400GV】国内定価108万5700円
・実勢価格: 162万円→162万円(→) 先月と変わらず

【ヨットマスターロジウム/Ref.126622】国内定価145万8600円
・実勢価格:236万円→239万円(↑) 先月より3万円アップ

【ディープシー/Ref.126660】国内定価164万6700円
・実勢価格:190万円→198万円(↑) 先月より8万円アップ

【エアキング/Ref.116900】国内定価87万2300円
・実勢価格:157万円→158万円(↑) 先月より1万円アップ

【デイトジャスト/Ref.126200】国内定価86万1300円
・実勢価格:118万円→122万円(↑) 先月より4万円アップ

【エクスプローラーII/Ref.226570】国内定価112万2000円
・実勢価格:186万円→188万円(↑) 先月より2万円アップ

【エクスプローラーI/Ref.124270】国内定価84万7000円
・ 実勢価格:131万円→135万円(↑) 先月より4万円アップ

 最後にお知らせをひとつ。以前にも少し触れたが、このほど筆者が開発した時計用デニムベルト“アウトライン・クラッシュデニムベルト”が完成した。国産人気ブランド「児島ジーンズ」の協力を得て、ちょっと古いロレックスに似合うように、ダメージ加工を施したヴィンテージ調のデニムベルトである。

クラッシュデニムベルトを1970年代のサブマリーナー、Ref.5513に装着

 岡山の児島デニムを使用して1本1本手作業で加工してもらったため、かなりいい感じで出来上がったと満足している。ダメージ加工には当然賛否あると思うが、これについて手前味噌で恐縮だが「ロレックスにめちゃ似合う。ダメージ加工を施したクラッシュデニムベルト」という記事を書かせていただいた。よかったらスマホの自撮り写真だが、時計に装着した写真も載せているので、一度ぜひその雰囲気を見ていただければ幸いである。

菊地 吉正 - KIKUCHI Yoshimasa

時計専門誌「パワーウオッチ」を筆頭に「ロービート」、「タイムギア」などの時計雑誌を次々に生み出す。現在、発行人兼総編集長として刊行数は年間20冊以上にのぼる。また、近年では、業界初の時計専門のクラウドファンディングサイト「WATCH Makers」を開設。さらには、アンティークウオッチのテイストを再現した自身の時計ブランド「OUTLINE(アウトライン)」のクリエイティブディレクターとしてオリジナル時計の企画・監修も手がける。
2019年から毎週日曜の朝「総編・菊地吉正のロレックス通信」をYahooニュースに連載中!

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