腕時計は、古くから時計本体とストラップ（もしくはブレスレット）をあわせて、完成品として提供されるのが一般的であった。これに対して、いわゆるカスタムウオッチは、購入時にユーザー自身の好みやスタイルに合わせてパーツを自由に組み合わせることができるというものだ。
日本でこうした販売スタイルが注目され始めたのは2014年頃。その後、徐々にカスタムサービスに対応するブランドが増え、いまでは1大ジャンルとして確立している。加えて、どちらかといえば小規模ブランドで展開されることが多かったカスタムウオッチだが、近年になってメジャーブランドも次々と参入し、市場を盛り上げている。そこで今回は、これらメジャー系ブランドのカスタムウオッチを紹介する。
G-SHOCK
MY G-SHOCK
最強のタフネスウオッチがカスタムオーダーに対応
■樹脂ケース＆ストラップ。ケースサイズ43.8mm。20気圧防水。クォーツ。1万5400円〜
2021年10月から開始されたG-SHOCKのカスタマイズサービス“MY G-SHOCK”。カーボンコアガード構造のスクエアデザインDWE-5610をベースに、ベゼルやフェイス、各ストラップ、遊環、バックルをカスタマイズできる。豊富なカラー展開に加え、カモフラージュ柄やクリアパーツなどのチョイスも可能となっている。なおMY G-SHOCKは公式オンラインストアのみ販売。オーダー後の組み立てとなるため、手元に届くのは3〜5週間後となる。
【問い合わせ先】カシオ計算機 お客様相談室 TEL：03-5334-4869
https://www.casio.com/jp/watches/mygshock/
Swatch
Swatch × you
センスの見せどころ、自分だけのアートウオッチ
■プラスチックケース＆ストラップ。ケース径41mm。3気圧防水。クォーツ。1万5840円
Swatch × youは、パーツを自由に組み合わせるという既存のカスタムスタイルとは異なり、アート作品などのキャンバスから、ユーザーが選んだ箇所を切り取って、時計にプリントするというもの。オンライン上でカスタマイズが可能で、選択したアート上の好きな位置に腕時計を重ねると、それがそのまま時計のデザインとしてプリントされるという、世界にひとつだけのアートな腕時計だ。また裏ブタに10文字までのメッセージの刻印も可能だ。さらに一部ストアは、Swach × youのプリントステーションとなっており、スウォッチ原宿店ではその場でカスタム＆オーダーに対応。オーダーからわずか20分というスピーディーさで完成品が手渡される。
【問い合わせ先】スウォッチ コール TEL.0570-004-007
https://www.swatch.com/ja-jp/swatch-x-you.html
CITIZEN ATTESA
FTS
マニュファクチュールの強みを生かしたカスタマイズモデル
■スーパーチタニウムケース、レザーストラップ。ケース径41.5mm。10気圧防水。クォーツ（Cal.H804、光発電エコ・ドライブ）。12万1000円（〜16万5000円）
シチズンが誇るマニュファクチュール技術を駆使し、カラーと素材を厳選した10種の文字盤、8種のケース、5種の時分針、10種の秒針、5種のストラップ（＆ブレス）、2種のリングの計40パーツを好みで組み合わせて、4万とおりのスタイルを実現したカスタムモデル。外装には軽量でキズにも強いスーパーチタニウムを採用するほか、光発電エコ・ドライブムーヴメントを搭載するなど、実用性にも優れており、オールマイティーに活躍する。
【問い合わせ先】シチズンお客様時計相談室 TEL.0120-78-4807
https://citizen.jp/fts/
文◎堀内大輔（編集部）／写真◎水橋崇行
【次ページでは各ブランドの注目ポイントを解説】