多くの機械式クロノグラフは、部品同士の噛み合わせを調整するため、可動部品の近くに、偏心ピンを備えている。おそらく部品加工の手間を減らすため、Cal.3019PH Cは偏心ネジの数が多い。近代的な設計とされるゆえんだ
古典的な設計をもつCal.3019PHCだが、生産性は考えてある。一例が、偏心ネジを内蔵したリセットハンマーだ。ねじることでハンマーが広がり、リセットハンマーとのあたりを調整できるため、部品成形後の細かな調整が不要になる
Cal.3019PHCは、12時間積算計の作りもクラシカルだ。香箱からクラッチを介して12時間積算計を動かすのは、往年の高級クロノグラフムーヴの特徴だ