Neotype Watches（ネオタイプ・ウォッチ）は、フランス発の新進気鋭のマイクロウオッチブランド。日本未上陸ブランドのため知名度はほぼないが、モダンで機能的、かつ高い美的品質を備えた時計を展開しており、フランス東部の伝統的な時計製造の街、ブザンソンで製造、開発、組み立てが行われている。
ネオタイプというブランド名が示しているように、典的なダイバーズウオッチのデザインだけに傾倒するのではなく新鮮なデザインに仕上げられており、過酷な深海潜水へ対応するスペックに加え、水面上でも目立つような現代的なスタイリングを備えているのが特徴と言える。
ネオタイプ・ウォッチは、デザイン、ファッション、車、時計に対する共通の情熱を持つ、ジャン・バティスト・マイヨとピエール・トーマス・ランベールの2人によって創業した。彼らは工業デザイン学校で出会い、卒業後、1人は時計デザイン、もう1人はラグジュアリーメーカーの小売や卸売の仕事へと別の道を歩んだ。それぞれの分野で15年の経験を積んだ後、自らのスキルを結集し、時計ブランドを立ち上げることを決意することとなったというわけだ。
ネオタイプ・ウォッチのブランドビジョンは、“豊潤で体系化されている時計業界に属していることに意識し、シンプルで高品質なオリジナルな時計を作ること”。彼らが作る時計はグラフィックアート、インダストリアルデザイン、自動車、航空産業からインスピレーションを受けており、デザインをクリエイティブなプロセスの最前線に置きたいという考えが強く影響を与えている。
すべての時計はフランスのアトリエでデザイン。パーツはアジアから調達し、時計の組み立て、調整、品質管理はフランスのブザンソン地方で行われている。ネオタイプのような特徴的デザインを継続した、新コレクションを発表するのか今後の動向が楽しみだ。今回はネオタイプからファーストコレクションである“ LM01 Type D”のダイバーズウオッチ、3種類を紹介する。
ネオタイプ・ウォッチ（Neotype Watches）
LM01 Type D
LM01 Type D は、120クリックの逆回転防止ベゼル、厚さ3.5mmのサファイアクリスタル風防、ねじ込み式リューズを備え、プロ仕様の300m防水を備えた本格的なダイバーズウオッチだ。丸く滑らかなフォルムによってミニマルなデザイン美学を表現しているケースは、表面を小傷や汚れが目立ちにくいブラスト加工で統一。
直径が40mm（ラグの先端の上下幅で50mm）、厚さ15.5mmで、内部にはMIYOTAの自動巻きムーヴメント、Cal.9039を搭載。 裏ブタは機密性を重視したスクリューバック仕様になっておりシンプルながら開閉を行いやすい特徴的なデザインが採用されている。
文字盤はケースの表面と質感を合わせたマットブラックのサンドイッチ構造。下地にホワイトのスーパールミノバインデックスを配置した多層的な構造によって、立体的な造形と視認性を両立。白いバトン針のデザインは 12時、3時、6時、9時位置のアワーマーカーとシンクロしており、日中でも夜間でも深海でも高い視認性が確保されている。
》ケースのカラー違いで三つのモデルをラインナップ
LM01 Type Dは、スチール / ブラック（ステンレススチール製）、ブラック / ブラック（ブラックPVD）、ゴールド / ブラック（ゴールドPVD製）の3種類のモデルがラインナップされており、各モデルとも1,000本限定生産。時計の裏ブタにはシリアルナンバーが記載される。
各モデルには強度と柔軟性に優れた、ブラックのFKM（フッ素ゴム）ラバーベルトとオリーブドラブのNATOナイロンベルトが付属している。
Steel/Black
Black/Black
Gold/Black
公式ウェブサイトによると2022年7月現在、近日中にLM01 Type Dの予約受付を開始予定しており、販売価格はスチール / ブラックが730ユーロ（約10万1000円）、ブラック / ブラックが780ユーロ（約10万8000円）、ゴールド / ブラックが790ユーロ（約11万円）とされている。
》ネオタイプ・ウォッチ（Neotype Watches）公式サイト
https://www.neotypewatches.com/
文◎William Hunnicutt
時計ブランド、アクセサリーブランドの輸入代理店を務めるスフィアブランディング代表。インポーターとして独自のセレクトで、ハマる人にはハマるプロダクトを日本に展開するほか、音楽をテーマにしたアパレルブランド、STEREO8のプロデューサーも務める。家ではネコのゴハン担当でもある。
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