ハインリッヒ・ウォッチ(Heinrich Watch-es)
タウチャー2メテオライト
タウチャー2は1970年代のスペースエイジデザインからインスパイアされたセカンドコレクション。当時の流行であったオーバル(卵形)の316Lステンレススチールケースとメリハリの利いたカラーリングが目を引く立体的な文字盤を組み合わせたデザインが特徴となっており、ローレット加工を施した大型のねじ込み式リューズ、ボックス型のサファイアクリスタル風防、200m防水を備えている。2022年7月現在、ハインリッヒ・ウォッチのウェブサイトにて予約受付中で、納期は2022年11月の予定。販売価格は 849ユーロ(約11万8000円)から1020ユーロ(約14万2000円)。
スイスのスーパールミノバC3が塗布されている細長いアプライドインデックスを配置した文字盤は、どの角度から見ても優れた視認性を備える。ムーブメントは日差±7秒の精度を備えるセリタのSW200-1のハイグレード仕様を搭載。標準バージョンの日差±12秒と比べ、より高い精度を実現している。またこのモデルは、メテオライト(隕石)を文字盤の中央に採用した限定モデルであり、独特のウィドマンシュテッテン構造(鉄隕石の断面にできる結晶構造)がミステリアスな雰囲気を醸し出している。
ベゼルは、サテン仕上げのステンレススチールリングとセラミックインサートの2つのパーツで構成されている。ベゼル側面にはスイスのスーパールミノバC3が塗布され、タウチャーウォッチシリーズのシグネチャーとなっている波模様のエングレービングが施されている。シュトゥットガルトとフォルツハイムがある、バーデン・ヴュルテンベルク州の紋章に由来するロゴがデザインされているリューズもこだわりのポイントと言えるだろう。
ブレスレットはアンティーク好きにはお馴染みのサプライヤーであるゲイ・フレールに敬意を表し、1969年、ゼニス・エル・プリメロのために発表されたラダースタイルで製作。梯子を連想させる独特の構造が特徴となっており、ブレスレットの中央部分の2つ目のリンクはすべて省略されている。 20mmから18mmへと細くなるブレスレットは個性的でもあるが実用的で着け心地も快適と想像できる。
ハインリッヒ・タウチャー2は、8色の文字盤カラーと日付け窓の有無を選択可能。 独創的でスタイリッシュなデザイン、細部にまでこだわった作り、本格ダイバーズウオッチのスペックと、三拍子揃ったタウチャー2はかなり魅力的なモデルと言えるだろう。このマイクロブランドが今後の展開が楽しみである。
》ハインリッヒ・ウォッチ(Heinrich Watches)公式サイト
https://heinrich.watch/
文◎William Hunnicutt
時計ブランド、アクセサリーブランドの輸入代理店を務めるスフィアブランディング代表。インポーターとして独自のセレクトで、ハマる人にはハマるプロダクトを日本に展開するほか、音楽をテーマにしたアパレルブランド、STEREO8のプロデューサーも務める。家ではネコのゴハン担当でもある。
https://www.instagram.com/spherebranding/