スイスにおける時計製造の中心地として知られるジュラ渓谷のル・ロックルで1918年に設立。時計の防水機構が確立していない30年代にコルク製パッキンを用いた独自のリューズ防水システムを開発するなど、一貫して良質な実用時計を作り続けてきた実力派ブランド、ミドー。現行コレクションにおいても多彩なモデルを展開しているが、今回紹介するのは同社を代表する本格ダイバーズコレクション、オーシャンスターの最上位機種“オーシャンスター 600 クロノメーター”の新作だ。
ブラックDLC加工により堅牢な作りと美観を両立
オーシャンスター 600 クロノメーターは、驚異的な600mの防水性に加えて、クロノメーター認定の精度、最大80時間のロングパワーリザーブを備えているのが特徴だが、最新作ではスペックと基本デザインを継承しつつ、既存モデルにはないオールブラックのデザインを採用。耐傷性を高めるブラックDLC加工を施したケースとブレスレットに加え、ブラックセラミックをインサートした逆回転防止ベゼル、光沢を備えたラッカー仕上げのブラック文字盤を採用することで、スタイリッシュなデザインとプロダイバー仕様の優れたスペックを両立している。
また、針、インデックス、ベゼルに塗布された、グリーンのスーパールミノバ夜光もこだわりのポイントだ。暗所での視認性を強化する実用的な役割に加え、ミステリアスなグリーンの色合いが、クールな印象が強いオールブラックのデザインにアクセントをプラス。ブラックとグリーンのコンビネーションが、ダイバーズウオッチらしいスポーティなテイストを生み出している。
多彩なモデルがラインナップされているダイバーズウオッチだが、リリースされているモデルを見てみると意外に没個性的で似たようなモデルが多い。プロ仕様のスペックにこだわりつつ、ほかとひと味違うデザインのモデルを探しているならば、このオールブラックに仕上げた“オーシャンスター 600 クロノメーター”をチェックしてみてはいかがだろうか。
MIDO(ミドー)
オーシャンスター 600 クロノメーター
ミドーを代表するダイバーズウオッチ、オーシャンスターの最上位モデル、オーシャンスター600クロノメーターの最新作。オーバースペックとも言える600mまでの防水性、クロノメーター認定の精度、最大80時間ロングパワーリザーブという優れたスペックをそのままに、外装にブラックDLC加工を施すことで美観と強度をさらに向上。鏡面とヘアラインを組み合わせたオールブラックの外装が、スポーティなデザインにミステリアスでクールな雰囲気をプラスしている。
■Ref.M026.60833.051.00。SS(43.5mm径)。600m防水。自動巻き(Cal.80COSC Si)。23万7600円
ブレスレットのほかにブラックのラバーベルトが付属しており、好みに合わせてアレンジを楽しめるのもうれしいポイントだ。
ケースの直径は43.5mmで厚さが14.1mm。やや大きめのサイズ感だが、手首に向けてカーブを付けたラグと弓環(ゆみかん)によりフィット感を高めているためストレスなく装着できる。オールブラックのカラーリングが時計のデザインを引き締めており、実寸よりもコンパクトな印象を感じさせる点も魅力と言えるだろう。