アウトラインがオリジナルで開発した“リベットブレス”は、1950年代半ばから60年代半ばにロレックスのスポーツモデルに採用されていたものを、アンティークのロレックスにも実際に付けて楽しめるようにと忠実に再現したものである。
そのため製作にあたっては、ブレスレットのコマは当時と同じ中空タイプで仕上げた。50〜60年代はいまよりも時計本体は小さく軽いため、もちろん当時は技術的な問題もあったのだろうが、ブレスレット自体も薄くて軽い。この感じを再現するためだ。事実これによってアンティークのロレックスに実際につけても違和感はほとんど感じないほどの仕上がりなのである。
上がロレックス純正の当時のリベットブレス、下がアウトラインで製作したものだ。忠実に再現されていることがわかる
ロレックスの当時のリベットブレスは、何十万円もするほど高額。しかも使えば使うほど劣化してしまうため、常に楽しみたくともなかなかそうもいかないのが実情。つまりその代替え品としてすでに多くのユーザーに利用されている。
しかもこのリベットブレスにはもうひとつ、当時にはなかった画期的なアイディアが盛り込まれている。それは精密ドライバーがあればブレスレットのコマを外すことができるため長さの調整が自分でできてしまう点だ。これも大きな魅力だ。
なお、ケースに装着するためのパーツ(弓カンまたはフラッシュフィットと呼ぶ)は、ロレックス純正のRef.FF580に近づけて製作している。そのためGMTマスター(Ref.1675)、サブマリーナー(Ref.5513)、エクスプローラー I (Ref.1016)に実際に付けて楽しむことができる(個体差があるため若干の調整が必要の場合あり)というわけだ。なお、バネ棒も通常のものではなくロレックスが採用する太いスポーツタイプに対応している。
中央にある「20(20mm幅の意味)」と刻印されているパーツがフィットカンである。これをブレスレット側のエンドピースの突起部分にはめ込んで、手前側にあるバネ棒をそのフィットカンに通してケースのラグ穴に装着してセットする
そしてここからが本題。このリベットブレスにはフィットカンと呼ばれるパーツが付属している。つまりこれがロレックス以外の時計に付けるときに使うパーツなのである。時計のラグ幅に応じて20mmタイプと18mmタイプの2種類が付属している。これをリベットブレスのエンドピースに装着することで、このサイズのラグ幅の時計であれば付けて楽しむことができるのだ(バネ棒は付属しません)。
アウトラインのコンプレダイバー1960。革ベルトとブレスとではこんなにも雰囲気が変わる。Ss(40mm径)。10気圧防水。自動巻き(Miyota9015)。4万9500円
上の写真は、アウトラインのコンプレダイバー1960。本来はブラウンのイタリアンレザーが装着されているのだが、リベットブレスに付け換えるとご覧のように雰囲気もガラッと変わって、よりスポーティさが強調される。このように同じ時計でもベルトをブレスに変えるだけで楽しみ方が広がるのだ。また、これから徐々に気温が上昇するにつれ汗ばむことも多くなる。その意味でもブレスレットは持っていたいところ。ぜひ試してみてはいかがだろうか。
<リベットブレスの概要>
【型番】Ref.YK20201-3
【素材】304ステンレススチール
【サイズ】ブレス幅20mm(フィットカンは20mmと18mmが付属)/全長:171.6mm(コマをすべて外しバックルアジャストも使用した場合の最小は130.4mm)/厚さ2.9mm
【価格】24,200円(バネ棒は付属しません)
※1駒=10mm×4駒外しが可能 バックルアジャストは4mm×3
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リベットブレス
コンプレダイバー1960(ブラック文字盤)
コンプレダイバー1960(ネイビー文字盤)