文字盤、針、ケース、ベゼル、ストラップなどを自分好みにカスタムオーダーできる独自のビジネスモデルにより、カスタマイズウオッチの先駆的ブランドとして支持を集めているアンダーン。同社の魅力としてもうひとつ注目したいのが時計好きのツボを心得たデザインである。
これまでにもチェコ軍仕様のクッションケースを採用したテラなど、アンティークウオッチをモチーフにしたモデルを展開しているのだが、今季の新作として発表された“ステラースピードスター”は、そんなアンダーンのプロダクトメイキングを象徴するモデルと言える。
》アンティークファンも必見マニア心をくすぐる限定クロノグラフ
モチーフは1960年代から70年代に、オマーンのスルタン(君主)の要請でロレックスなどのブランドが製作した特別仕様の軍用時計。文字盤にオマーンの国章(ハンジャル)がデザインされているのが特徴となっており、オークションでは数千万円の高額で落札されることもある希少モデルとして知られている。
今作では、“ハンジャル”モデルのエッセンスを取り入れつつ、ケース、文字盤の色使いでモダンなアレンジをプラス。手頃な価格でレアモデルの雰囲気を楽しむことができる。
》デザインのモチーフになったモデルはコレ!
写真は今回クローズアップしたモデルのモチーフとなった1970年代に製造されたロレックス 、デイトナ(Ref.6263)の“ハンジャル”モデル。石油の輸送ルートとしても知られるホルムズ海峡を領域内に持つオマーンの君主(スルタン)がロレックスに依頼して製作した特別仕様のモデルであり、デイトナのほかにサブマリーナーなども存在している。印象的なのが12時位置にプリントされたオマーンの国章。ハンジャルと呼ばれる伝統的な短剣を組み合わせたデザインが特徴となっている。
【編集部の注目モデル】
UNDONE(アンダーン)
ステラー スピードスター ティフブルー
1960年代から70年代に製造されたオマーン軍仕様のレアモデルをモチーフに、先進の技術とデザインでモダンなアレンジを加えた限定モデル。アイコンである“ハンジャル(オマーンの国章)”をレイアウトしたデザインに加え、複数回のエナメル加工と研磨を施したリキッド感のある文字盤など、限定モデルらしいこだわりが詰まった力作に仕上げられている。
サイズは41.8mmで厚さが12.7mm。ケースの裏側にストラップを設置した一体型のデザインにより、快適なホールド感を実現している。
■TIFF BLUE。SS(41.8mm径/DLC加工)。100m防水。クォーツ(SII製Cal. TMI VK63)。5万9950円
【編集部の注目モデル】
UNDONE(アンダーン)
ステラー スピードスター キャンディピンク
ターコイズカラーのティフブルーのほかに、コントラストの利いたデザインが目を引くキャンディピンクもラインナップ。ティフブルーとはテイストの異なるポップなデザインが手首に遊び心を加えてくれるだろう。
マットブラックの塗装とダイヤモンドライクカーボンコーティングを施して美観と強度を高めたオーバルケース。ケースのフォルムにマッチするサファイアガラス風防もポイントだ。
クォーツでは珍しいシースルーバック仕様。鞘に収めたハンジャール(短剣)と交差した2本の剣を組み合わせたオマーンの国章が中央にデザインされ、アクセントを加えている。
■CANDY PINK。SS(41.8mm径/DLC加工)。100m防水。クォーツ(SII製Cal. TMI VK63)。5万9950円
【問い合わせ先】
アンダーン・ジャパン
TEL:03-5774-1447
http://undone.co.jp
文◎船平卓馬(編集部)