近年、往年の人気モデルからインスパイアされたブラックベイコレクションを拡充し続けているチューダー。“Watches & Wonders2022”でもブラックベイの新作3型を投入。そのひとつブラックベイ プロは、SNS上で早くも“エクチュー”の愛称が付けられ、大きな注目を集めている。
ブラックベイ プロ
■(左)Ref.M79470-0001(ブレスレット仕様)。45万5400円 (中)Ref.M79470-0003(ハイブリッドベルト仕様)。41万9100円 (右)Ref.M79470-0002(ファブリックベルト仕様)。41万9100円 ともにSS(39mm径)。200m防水。自動巻き(Cal.MT5652)
1950年代に製造されたチューダーの初期ダイバーズウオッチならではの特徴であるダイアルデザインや、ガードレスなケースフォルムといった既存のブラックベイコレクションの意匠を引き継ぎつつも、新しいデザインディテールを多く採り入れた新作ブラックベイ プロ。
最大の特徴はスチール製固定ベゼルを採用し、かつ印象的なイエローのスノーフレーク針を備えた点であろう。サテン仕上げの固定ベゼルに記された細身の24時間表示など、その見た目はまさしくロレックスの初代エクスプローラーⅡを彷彿とさせるものだ。
しかし、本作は単なる“過去モデルの復刻”ではない。例えば、最大限のグリップを実現できるよう再設計されたリューズや、モノブロックの発光セラミック製アプライド アワーマーカーなど、新しいデザインディテールも多く取り入れられている。さらに、ブレスレットにはセルフサイズ調整を可能にする“T-fit”アジャスティングシステムを装備。工具不要の簡単な操作で、ユーザー自身が8mmの長さを5段階で調節することができるなどユーザビリティーも向上している。
また同じくGMTモデルであるブラックベイ GMTのケースが41mm径であるの対して、ブラックベイ プロでは39mm径と絶妙なサイズ感となっている点も魅力だ。70時間のパワーリザーブを有した自社ムーヴメントのCal.MT5652を搭載しながら、価格も45万5400円(ブレス仕様)と値頃感があるため、ヒット作となる可能性大である。
ブラックベイ クロノ S&G
■Ref.M79363N-0008。SS×YG(41mm径)。200m防水。自動巻き(Cal.MT5813)。68万2000円
2017年よりブラックベイコレクションに加わったブラックベイ クロノに、ゴールドのコンビネーションが絶妙なレトロ感と高級感を醸すニューバージョンが登場。搭載するのは、ブライトリングのマニュファクチュールキャリバーである“Breitling 01”をベースにチューダーの高い技術が組み合わさって開発されたMT5813である。
ブラックベイ GMT S&G
■(左)Ref.M79833MN-0001(ブレスレット仕様)。63万4700円 (中)Ref.M79833MN-0003(レザーベルト仕様)。49万600円 (右)Ref.M79833MN-0004(ファブリックベルト仕様)。40万600円 ともにSS×YG(41mm径)。200m防水。自動巻き(Cal.MT5652)
ブラックベイGMTにもS&G(スチール&ゴールドの頭文字)のバリエーションが登場。温かみのある配色とノスタルジックな佇まいが印象的な仕上がりだ。
TUDOR(https://www.tudorwatch.com/ja)
文◎堀内大輔(編集部)