A.通話時間を確認できるようにするため
アンティークのクロノグラフについてこれまで、タキメータースケールとスネイルタキメーターを取り上げているが、今回取り上げたこの計測表示も1940年代以降の多くのクロノグラフウオッチに見られる仕様で、まさに時代を感じさせるものだ。
最初の3、6、9分の目盛りごとに伸びた3本の線により、あとどれだけ通話できるかがひと目でわかる
これは“テレフォンユニット”と呼ばれる計測表示で、ズバリ電話の通話時間を確認するためのものである。
かつて通話料は3分単位で料金が加算されていたため、それがわかりやすいように3分ごとの積算計の目盛りを長く伸ばしているというわけだ。
文◎松本由紀(編集部)
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