コラボレーションモデルの魅力を再考し、時計の新たな魅力にフォーカスする本企画。今回注目するのは、スイスのウオッチメーカー“ブライトリング”とイギリスのバイクメーカー“トライアンフ”のコラボレーションによって生まれた最新モデル“トップタイム トライアンフ”だ。
トップタイム トライアンフ
■Ref.A23311121C1X1。SS(41mm径)。3気圧防水。自動巻き(Cal.Breitling 23)。63万9100円
オートレースが全盛期を迎えていた1960年代の半ば、スタイリッシュなオートバイでライダーが文字通り洒落たカフェからカフェへと走る“カフェレーサー”と呼ばれるサブカルチャーが生まれた。
ウィリー·ブライトリングは当時のスピード感あふれるスタイルを全く新しいタイムキーパーで体現。その成果がブライトリングのトップタイムである。
このモデルは瞬く間に、その大胆なプロポーションで男女問わずスポーティな集団を魅了。
ブライトリングとトライアンフとトップタイムの華々しい新たなコラボレーションにより、1960年代カフェレーサーの自由奔放なスピリットを体現した。創業120周年を迎えたトライアンフは、歴史あるクラフトマンシップと現代的なデザインを融合させ、クラシックなバイクを生み出している。
ブライトリングはトップタイムのコレクターから“ゾロダイヤル”と呼ばれる蝶ネクタイをモチーフにした独特のサテン仕上げのトップタイム トライアンフを製作。
一方でトライアンフは共同ブランディングのバイク、“スピードツイン ブライトリング リミテッドエディション”を270台発売する。
これらのバイクの購入者には、サンレイダイヤルを採用しバイクの個別番号を刻印したケースバックが付いた、特別なオーナーズバージョンのトップタイム トライアンフを購入できる特別オファーも予定されているという。
本モデル最大の魅力はなんといっても、アイスブルーの文字盤だろう。この特徴あるカラーは、1951年に発表された“トライアンフ·サンダーバード6T”のブルー、および1970年代に発表されたブライトリング·トップタイムのブルーダイヤルのレアモデル(リファレンス815)に使用された歴史があり、そこから着想を得たもの。
主役の文字盤を引き立てるレーシングテイストの柔らかなレザーベルト、12時と6時位置にさりげなく配されたブライトリングとトライアンフのロゴ、クロノグラフのストップ&スタートとリセット機能を簡単に操作できるオーバーサイズのマッシュルームプッシャー、速度が明確に読み取れるハイコントラストのタキメータースケールなどが特徴。
ムーヴメントはCOSC公認クロノメーターのブライトリング キャリバー23を搭載している。
さらにもう一つの際立つ特徴は裏ブタ。コレクターにはたまらないトライアンフのパラレルツインエンジンの詳細なデザインスケッチが刻まれているのも見逃せない。
この特別なコラボレーションモデルをチェックしていみてはいかがだろうか。
【問い合わせ先】
ブライトリング・ジャパン
TEL.0120-105-707
https://www.breitling.com
文◎川田健人(編集部)