女性編集者がレディースウオッチの新作を実際に見て、感想を交えて紹介する本企画。今回は“BVLGARI(ブルガリ)”の人気コレクション、ルチェアの新作から“ルチェア スケルトン ウィンター”の日本限定モデルを紹介します。
世界5大ジュエラーとして名高いブルガリですが、2014年に世界最薄ムーヴメントを手がけるなど時計ブランドとしても卓越した技術をもっています。
21年10月に登場したルチェア スケルトン ウィンターもまた、美しく装飾された自社製ムーヴメントを搭載しています。
【コレクションのおさらい】
コレクション名のルチェアとは、“光”を意味するイタリア語の“ルーチェ”とラテン語の“ルクス”からインスパイアを受けて誕生。
シンプルな2針ウオッチをマザーオブパールやダイヤモンドで飾り立てているのが特徴で、18年に発売されて以来、現代的な女性らしさを演出するシンボルとして人気を集めています。
なかでも新作の日本限定モデルは、“雪の結晶”をコレクションに落とし込んだデザインとなっています。
【チェックポイント】
》文字盤内にある“B”、“V”、“L”、“G”、“A”、“R”、“I”の文字と雪の結晶
自社製ムーヴメントであるキャリバーBVL191を表からも裏からも堪能できるほか、 “B”、“V”、“L”、“G”、“A”、“R”、“I”の英字を大胆に配置した、ユニークなスケルトン文字盤がポイント。そこへ雪が降っているかのように、大小様々な雪の結晶がランダムにあしらわれています。
さらにブランドの文字と雪の結晶の中心にダイヤモンドをセット。着けるだけで手首に上品な輝きをプラスしてくれます。
》差し色となるシンセティック ルベライト カボション
ブランドの特徴でもあるカボションリューズ。先端にはブリリアントカットダイヤモンドを配しています。今作に採用された“ルベライト”とは、赤く色づいたトルマリンを意味します。
シルバーカラーとブルーカラーでまとめあげられた爽やかな今作に、あえてブルー系ではなくレッド系のルベライトを使用しているのが気に入りました。これがデザインのアクセントとなり、程よい存在感を放っています。
》手首に沿って可動するラグ
コレクションに共通して採用される、ブルガリ独自のラグにも注目。
このラグは単体で内側に可動する機能をもっているため、着けるだけで手首に沿ってくれます(写真左が通常の形態で、右がラグに角度をつけたもの)
内側に傾斜がつくことで手首が細い女性であっても安心して使用できます。
【装着感】
■ブルガリ。ルチェア スケルトン ウィンター 日本限定モデル。Ref.SAP103518。SS(33mm径)。30m防水。自動巻き(Cal.BVL191)。日本限定150本。111万1000円
ケースサイズは33mm。小さすぎず大きすぎない絶妙なサイズ感で、好感のもてる大きさでした。加えてラグが手首のカーブに沿ってなじんでくれたため装着感も上々。
文字盤やラグに多くセッティングされているダイヤモンドもギラギラ感があるのかと思いましたが、大ぶりなサイズのダイヤがないため派手さは抑えられていました。
スケルトン文字盤というとメカニカルなイメージが先行しがちですが、ブランドの英字や雪の結晶モチーフをうまく入れ込むことでファッション性を高めている点はさすがでした。日本限定というレア仕様であるのも必見です。
文◎松本由紀(編集部)/写真◎笠井修
【問い合わせ先】
ブルガリ ジャパン
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