2018年の年末に日本での本格展開を開始したフランスの時計ブランド、“YEMA(イエマ)”。同社は過去に製造していたモデルを再現したヘリテージコレクションを手の届く価格帯でラインナップしており、近年は目の肥えた時計好きからも支持を集めている。
》名作からデザインを取り入れたラグスポ風の最新モデル
“リストマスター トラベラー”は、1960年代に製造されていた“リストマスター”の復刻プロジェクトで、イエマのCEO兼デザイン責任者であるクリストファー・ボール氏が製作したモデルのひとつ。近年、時計界でトレンドとなっている“ラグジュアリースポーツ”をコンセプトにした、ヴィンテージ感を漂わせるデザインが魅力的だ。
一般発売に先駆けてクラウドファンディング“キックスターター”で実施された先行発売プロジェクトでは、このモデルを含めた“リストマスター”の3モデルが、83万2399ユーロ(約1億654万7072円)もの支援金を獲得。イエマの新たな代表作となる、注目のモデルと言えるだろう。
YEMA(イエマ)
リストマスター トラベラー
■素材:ステンレススチールケース(サファイアクリスタル製風防)&ブレス
■サイズ:ケースサイズ39mm x 43.5mm(ラグ幅24mm)、厚さ12mm
■防水性:10気圧防水(100m相当)
■ムーヴメント:自動巻き(自社製Cal.YEMA2000)
■搭載機能:時刻表示/デイト表示
■価格:9万9000円
》ブラックラッカー文字盤とオールドラジウムカラーが相性抜群
光沢のあるブラックラッカーの文字盤には、アンティークの雰囲気を演出したオールドラジウムカラーの夜光インデックスを配置。1970年代のスーパーマン(Ref.53.00.16)から再現したという針にも同じくオールドラジウムカラーの夜光が塗布されており、ヴィンテージ感を醸し出す。この夜光はスーパールミノバを13層も重ねて立体的な造形に仕上げている。
イエマのインハウスムーヴメントの第2世代機、YEMA2000を搭載。精度は4つのポジションで調整しており日差+/- 10秒、パワーリザーブは42時間を備えている。なお、ETA社のCal.2824-2、セリタ社のCal.SW200-1は最も低いグレードの場合、2つのポジションでの調整で日差+/- 12秒、パワーリザーブは38時間である。他社の普及機と比べても、やや優れたスペックを備えている。フランスの工場で、設計、製造、組み立てを行っている点も、こだわりを感じさせるポイントと言えるだろう。
【第2回目の予約販売をタイムギアオンラインショップで開始中!!】
2021年の12月に実施した第1回目の予約販売では即日完売となっていた、“リストマスター トラベラー”。日本でのディストリビューターであるイエマジャパンとの間で、次回の入荷時期が確認できたため、第2回目の予約販売が開始されている。
イエマジャパンによると、第2回目の日本への入荷数も前回と同じく10本ほど。海外での人気が高いことに加えて、コロナによる生産効率の低下などの影響で、納期は2022年の4月頃となるのが留意点だが、気になっていた人は、この機会にぜひ手に入れていただきたい。
タイムギアオンラインショップ
【販売サイト:https://timegear-onlineshop.com/】
文◎堀内大輔(編集部)