カジュアル時計を代表するジャンルであるデジタルウオッチは、表示方法の違いによって、いくつかのカテゴリーに分類できる。ここでは、それぞれのオススメモデルを紹介しよう。
》レトロなデザインから先進のスポーツ系まで
カジュアルウオッチを代表するジャンルとして広く認知されているデジタル時計。しかし、そんな、身近な存在であるデジタル時計だが、実は正確な定義を把握している人は意外に少ない。一般的に電池を動力にして、液晶ディスプレイで時間を表示する時計をデジタル時計として認識していることが多いのだ。
しかし、動力が機械式であるか、電池であるかはデジタル時計の定義には関係しない。デジタルは数字やインデックスを使って直接時間を表示する時計、逆にアナログは針を使ってインデックスを指し示して時間を表示する時計を指す。
液晶やLEDを使った電子的なデジタル表示がメジャーだが、デジタル表示と針を使ったアナログ表示を組み合わせた“デジアナ”や、数字をレイアウトしたローラーを回転させて時間を示す“ローラー式デジタル”などデザインのラインナップも意外に多く、ディスプレイの見せ方やケースのデザインなど、それぞれディテールへの独自のこだわりが光る。
大人のセカンドウオッチとしてもオススメしたいモデルばかりなのでぜひチェックしてみて欲しい。
》ディスク式デジタル時計
BREDA(ブレダ)
パルス 1745b
1970年代に流行したメカデジデザインのレトロ感を醸し出しつつ、ブレダらしいミニマルで洗練されたデザインを融合し、レトロモダンの雰囲気をただよわせる新シリーズ。26mmという小振りなサイズながらしっかりと存在感もあるため、ファッションの一部として、またユニセックスとしても楽しめるだろう。
■SS(26mmサイズ)。3気圧防水。クォーツ(日本製)。2万900円
シンプルでありながら、ワントーンでまとめているうえに、全体的にエッジの効いたフォルムとなっており、小振りなサイズながらも存在感がある。
小窓の数字は、左から時・分・デイト表示となっている。あえて表示窓を小さくすることで、ファッション性が追求されたデザインだ。
【問い合わせ先】
マーサインターナショナル
TEL:03-5541-0170
【公式サイト:ブレダ公式サイト】
》電子表示式デジタル時計
FUTURE FUNK(フューチャーファンク)
FF201シリーズ
世界が宇宙開発に沸いた1970年代に人気を博したLEDウオッチを現代によみがえらせた復刻版。もっとも、搭載しているのは、より堅牢で精度の高い新開発のムーヴメントで、信頼性は高い。オーバル型のフォルムに、ストライプ模様の装飾が施されたユニークなケースデザインが、レトロで、かつゴージャスな雰囲気をただよわせている。
■Ref. FF201-YG-MT。SS(38×43mmサイズ)。3気圧防水。クォーツ。1万4850円
LEDの赤い数字と同系色のプラスチック風防を採用。風防を立体的にカットし存在感を際立たせるとともに、近未来的な雰囲気を演出している。
フューチャーファンクの前身であった時計商社が製作に関わった、旧ソ連のLEDウオッチに装着されていたゴージャスなブレスレットを再現している。
【問い合わせ先】
オ・ビジュー
TEL:03-6416-5272
【公式サイト:フューチャーファンク公式サイト】
》デジアナ式デジタル時計
FOSSIL(フォッシル)
RETORO ANADIGI
針を使った表示とは別に、クロノグラフやデュアルタイム機能を表示するデジタルディスプレイを備えた混合モデル。時間の経過を感覚的に把握できるアナログ表示の利点と正確な数値を表示するデジタル表示の利点を兼ね備えていることから、スポーツモデルやコネクテッドウオッチなどに採用されることも多い。
■Ref.FS5889。SS(40mmサイズ)。5気圧防水。クォーツ。2万900円
【問い合わせ先】
フォッシルジャパン
TEL:03-5992-4611
【公式サイト:フォッシル公式サイト】
文◎船平卓馬(編集部)