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アンティーク風ブレスで、夏の汗対策&イメチェンはいかが【OUTLINEのアウトライン|no.9】

 鬱陶しい梅雨が早くも開けたと思ったら、いきなり猛暑。そのうえ“マスク”と、みなさんもだいぶお疲れなのでは。さて、夏といえば“汗”。時計愛好家にとって革ベルトは避けたい季節である。そして、そんなこの時期に活躍するのがブレスレットだ。ということでアウトラインのリベットとバンブーの2種類のオリジナルブレスを今回取り上げたいと思う。

 このオリジナルブレスだが、あらためて紹介すると2種類ともに1960年代以前に作られたアンティークのブレスレットを忠実に復刻し、かつ実用性に即した改良を施したものなのである。

左からリベットブレスレット、バンブーブレスレットのラグ幅20mmタイプ、そして同18mmタイプ

 リベットブレスとは1950年代から60年代半ばまでロレックスに採用されていたロレックス好きに知らない人はいないほど有名なブレスレットである。一方のバンブーブレスは梯子のような見た目から別名ラダーブレスとも呼ばれるもので、開発されたのは30年代初頭とめっぽう古い。

 これまでいくつかのブレスメーカーによって製造されてきたが、アウトラインのそれは、そのなかでも80年代前半までイギリス空軍に採用されていた実績をもつボンクリップのバンブーブレスを再現している。つまり、両者ともアンティークの雰囲気が満載というわけなのである。

 そこで今回提案したいのが、革ベルトタイプの腕時計をこのアンティーク風ブレスに付け換えて全体の雰囲気をイメチェンしてみてはどうかということだ。

コンプレダイバー1960にリベットブレスを装着

ミリタリーType1940にはバンブーブレスを装着

 そこで実際に付け換えるとどうなるのか百聞は一見にしかずということで、実際に同じアウトラインのコンプレダイバー1960とミリタリーType1940でやってみたのである。そして上の写真がそれだ。上側に掲載したコンプレダイバーについてはリベットブレス、次に掲載のミリタリーTypeについてはバンブーブレスに付け換えて、ビフォー&アフターがわかりやすいように合成してみた。それぞれにまったく違った雰囲気が楽しめることがおわかりいただけるだろう。

 汗ばむ夏だからこそ、その対策の意味を込めて一考の価値はあるのではないか。

【アウトライン・リベットブレスレット】

4桁レファレンスのアンティークのサブマリーナーとGMTマスターに付けられるように開発。加えてラグ幅20mmと18mm用の2種類のフィット管(上の写真)という接続パーツが別途付属しているため、ロレックス以外でも様々な時計に付けて楽しむことができる。2万4200円(バネ棒は付属しません)

【アウトライン・バンブーブレスレット】

40年以上にわたって製造されていた“ボンクリップ”のラダー型をモチーフに、アンティークショップのキュリオスキリュオ監修のもとに忠実に再現。板状のステンレスパーツを折り曲げて繋げていきながら作り上げたものだが、今回はさらに板を内側に折り曲げているため装着感をより滑らかにしている。ラグ幅18mmタイプと20mmタイプあり。各1万9800円(バネ棒は付属しません)

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菊地 吉正 - KIKUCHI Yoshimasa

時計専門誌「パワーウオッチ」を筆頭に「ロービート」、「タイムギア」などの時計雑誌を次々に生み出す。現在、発行人兼総編集長として刊行数は年間20冊以上にのぼる。また、近年では、業界初の時計専門のクラウドファンディングサイト「WATCH Makers」を開設。さらには、アンティークウオッチのテイストを再現した自身の時計ブランド「OUTLINE(アウトライン)」のクリエイティブディレクターとしてオリジナル時計の企画・監修も手がける。

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