今年も昨年同様オンラインでの開催となった“Watches & Wonders2021”の新作情報をお届けする。今回はその中からアーノルド&サンの新作情報をお伝えしよう。
“パーペチュアル・ムーン・オブシディアン”
■Ref.1GLAR.Z01A.C154A。K18RG（42mm径）。３気圧防水。手巻き（Cal.A&S1512）。世界限定28本。422万4000円
ひとつ目の新作は、超大型の月が印象的に配置された美しいウオッチ“パーペチュアル・ムーン・オブシディアン”だ。
通常の時計製造ではめったに使用されることのない金黒曜石で複雑にデコレーションされているのが非常に特徴的な一本。
メキシコ産の金黒曜石が使用された文字盤に、大型のロジウムプレート仕上げの月と丁寧にポリッシュ仕上げされたインデックスが反射しており、それはまるでブロンズ色の月光を浴びているかのように見える。月光と反響する反射、バイブレーション、温かさがおりなす様がウオッチという作品のなかで表現されている。
ケース裏のムーンフェイズ指針表示により、非常に細かい調整が可能。円形の切り抜きのある大きなウィンドウで変化する月相を楽しむことができる。
月のリアルな描写はレリーフの影と形により、その存在感をさらに強調。本物の月が太陽の光を反射し光を放つのと同様に、きらきらと光る反射によって本モデルに命が宿る。
レッドゴールドの42mm径ケースには、手巻きキャリバーA&S1512が内蔵されており、ふたつのムーンフェイズが正確に表示される。
“パーペチュアルムーン・オックス・ゴールデン イヤー”
■Ref.1GLAR.Z02A.C161A。K18RG（42mm径）。３気圧防水。手巻き（Cal.A&S1512）。世界限定８本。660万円（予価）
ふたつ目は中国の干支、丑年を記念して作られた“パーペチュアルムーン・オックス・ゴールデン イヤー”だ。
丑年からインスピレーションを受け、作られたパーペチュアルムーンの限定モデルで、世界限定８本の販売となる。
マニュファクチュールのノウハウや素材、意匠など細部にこだわりをみせる同ブランドが、本モデルの文字盤に選んだのはスペキュラーヘマタイト。この種類のヘマタイトは層状になっており、自然が生み出した滑らかさと光沢が非常に印象的だ。
文字盤の6時位置に堂々と立つのは、モデル名にもあるように立派な角を生やした牛。その雄大で力強い姿を細密な金の彫刻で見事に表現している。また、その上には月面の影まで手作業で描かれ、スーパールミノバコーティングが施された巨大なマザー・オブ・パールの月が浮かぶ。背景には金粉で手描きしたエキゾチックな塔や寺院が配置。夜にはこれらの内側に明かりが灯り、人々がそこに住んでいる様子が描き出される仕様となっている。
【画像】“アーノルド&サン“の新作をさらにチェック！立体的な月が印象的な“ルナマグナ”ほか
文◎川田健人（編集部）
【問い合わせ先】
アーノルド＆サン相談室
TEL.0570-03-1764